猛暑が続いた2018年の夏は、どこへいくのにもマイ扇子は手放せなかったという人も多かったのではないでしょうか。扇子人気はさりげないオシャレアイテムとしても30代を中心にじわじわと浸透中。でもクールビズをサポートするこの扇子、日本生まれの元祖クールジャパン的アイテムだということご存知でしたか?
用途の似た団扇(うちわ)はエジプトや紀元前の中国など古くからありましたが、折りたたみスタイルの扇子は平安時代以前の日本で生まれたとされています。
そしてヨーロッパに伝えられたのは16世紀頃のこと、当時の社交界を描いた絵画には貴婦人の必須アイテムとして扇子を見ることができます。その後17世紀にはパリ市中だけで扇子を扱う店が150軒もあったと言われています。
小粋に使って扇子でセンスアップ?
この日本生まれの正統派おしゃれアイテム「扇子」には目的や用途によっていくつかの種類がありますが、今、私たちが手にする機会が多いものとしては一般的な扇子の他に能楽・謡曲などで使われる「末広」、日本舞踊の「舞扇」、茶道の席で重宝される「茶扇子」、冠婚葬祭用の「祝儀扇」などがあげられます。
サイズも男性用の7.5寸(約22cm)・女性用の6.5寸(約19cm)、ポケットサイズの女性用の6寸(約18m)など用途や目的に合わせて選ぶことができます。
また、かさばる団扇と異なり、折りたたんでバッグやポーチ、スーツの内ポケットなどにinできるポータビリティ属性の高さも扇子人気を支える重要ポイント。
昔からの和柄も安定した人気を得ていますが、最近脚光を浴びているのがNEWアイテムとも言うべきデザイン性に富んだ扇子です。アニメのキャラクターや人気の猫モチーフ、ロゴ入、メッセージ入、国旗デザインなど様々なものが出回っています。
粋な小道具は粋なお店で手に取りたい
扇子の購入はインターネットなどでも可能ですが、どうせなら自分にあったものを手にとって選んでみたいもの。そこで小粋なおしゃれグッズとしておすすめの扇子を取り揃えた都内のショップをご紹介してみましょう。
日本橋人形町「京扇堂」
180年の歴史を誇る京扇子老舗の東京支店。名店が立ち並ぶ粋な街「人形町」散歩の途中でぜひ立ち寄ってみては。
京扇堂
■住所:東京都中央区日本橋人形町2-4-3
■定休日:日・祝日、年末年始。6・7月を除く毎月第二土曜日
http://www.kyosendo.co.jp/
※京都本店(京都市下京区東洞院通正面上ル筒金町46)では絵付け体験教室も行われています。※京都本店(京都市下京区東洞院通正面上ル筒金町46)では絵付け体験教室も行われています。
神田「新京清堂」
クリエーターとのコラボによるファッション性の高いポップな扇子を取り揃えたお店。個性を演出するアイテム探しに最適です。
新京清堂
■住所:東京都千代田区神田須田町1-16-5 ヒューリック神田ビル1F
■定休日:土・日・祝日
http://kyoseido.co.jp/
浅草雷門「万葉」
下町らしい小粋なデザインが色気を感じさせると人気。舞扇子が中心の品揃えはおしゃ上級者向きとの評判も。
万葉
■住所:東京都台東区雷門2-15-2
■定休日:不定休
https://www.asakusa-manyo.co.jp/
浅草橋「松根屋」
世界で一つだけのオリジナルが2,000円からとリーズナブルな価格でオーダーできます。大正年間から続く本格派の扇子専門店でぜひあなただけのマイ扇子を。
松根屋
■住所:東京都台東区浅草橋2-1-10
■定休日:日・祝日
http://matsuneya.jp/
こんな意外な扇子にも注目
お店を見ていてちょっと気になったのが左利き用の扇子。なるほど左利きの人にとっては右手での開閉はちょっと厄介かも。これは盲点ですよね。店舗によっては扱っていない場合もありますので、ご希望の際は直接確認を。
もうひとつ。エッまさかあの世界的に有名な美術館が!と話題になりそうなのがハイセンスな雑貨やインテリアで有名なMOMAニューヨーク近代美術館公式ストアのオリジナル扇子。TOKYO、NEWYORK、KYOTOなどのフォントをあしらったシンプルなデザインやバイカラーの扇子など個性的な一品に出会えます。
MoMA STORE
世界で一つだけのオリジナルが2,000円からとリーズナブルな価格でオーダーできます。大正年間から続く本格派の扇子専門店でぜひあなただけのマイ扇子を。
MoMA STORE
MoMA Design Store表参道
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
MoMA Design Store京都
住所:京都市中京区河原町通三条下ル大黒町58番地 ミーナ京都1F
http://www.momastore.jp/shop/
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