環境が違えば、そこに生まれる文化にも違いが表れます。生真面目なイメージのある日本と陽気で物事にこだわらない印象のイタリア。どちらも古い文化を誇る国、そうそう料理のおいしい国というところも似てますよね。
でも一番似てるなぁと私が個人的に思うのは、南北に長いその形。東日本と西日本で性格や言葉だって微妙に違うように、イタリアでも北と南で随分違うみたいですよ。
今日はそんなちょっと気になるイタリアの話題。日本とイタリアの「ここは同じだね」から「えぇっそんなことあるんだ」まで、文化や国民性の違いについて紹介してみましょう。
挨拶はハグ、キス。日常会話もオーバーアクション
誰かとあったらまず挨拶をすることだと習いますよね。でもイタリアは違います。ハグ、キスからコミニケーションが始まるんですね。といっても、キスは頬を合わせるものなのでご安心を。コロナ過のいまは、ひじやキックが挨拶代わりになっているようです。
そして驚かされるのがオーバーアクション。イタリア人は、ともかく大きな身振り手振りで感情表現してくれます。私の友人は、イタリアにいって声が大きくなったとか。これもきっと異文化が混じり合う国だからこそ、誰もが自分を表現する必要があったのでしょうね。
コンビニなんていらないぜ!イタリアは世界の頑固者?
日本中、どこへいってもあるものな〜んだ?ハイ先生!コンビニとスタバです。それならイタリアだって同じでしょと思ったら予想外。イタリアに24時間開いてるコンビニなんてありません。だからあなたが旅行や留学でイタリアを訪れたら、地味に不便を感じるかも知れません。
カソリックの国だから日曜とか祝日はお店がお休みだったり、お昼休みがあったりとか。それも最初の間だけ、慣れれば必要なものはお店が開いてる時間にといった具合になんとかなるものです。
そういえばスローフード運動もイタリア発祥のムーブメントでしたね。頑固だけどなんとなく味のある江戸っ子のおじさんみたいですね。エネルギー問題や食料のこと、環境のことなんかを考えると、このシニョーレガンコ発想、いつも忙しい忙しいとばかり言ってる私たちもちょっと見習うべきかも‥ですよね。
朝食には甘いパンとカプチーノ
日本での朝食はパンにご飯にと様々ですが、イタリアでは甘いパンが好まれます。またコーヒーはエスプレッソ。クロワッサンやブリオッシュに、エスプレッソを添えるのがイタリアのスタンダード。パン屋にも甘いパンが並び、ハムエッグトーストなどは滅多にお目にかかれません。
意外と綺麗好き!?トイレにはビデ
もう一つ、イタリアと日本の大きな違いといえば、トイレです。イタリアのトイレにはビデと呼ばれる洗面台がついています。お風呂に入る習慣があまりないイタリアでは、このビデで体を洗うのが一般的なのだとか。
スタバ1号店ミラノにいよいよオープン!! だって
大大的に煽ってみましたが、さすがバールとエスプレッソの国。イタリアはついこの間まで世界でも数少ないスターバックス未出店国だったのです。過去形で書きましたが、ミラノ1号店のオープンは2018年9月6日。
アラっ?ピカピカの新店舗じゃないですか。なんと言ってもバールの国イタリアそれもミラノは、名誉会長のシュルツ氏が現在のようなエスプレッソをベースにしたスターバックスビジネスのインスパイアを得た街ですからね。うん、コーヒー道シアトル派の面々も感無量に違いありません。
受け入れるイタリアサイドはどうでしょう。コンビニについても同じことがいえますが、そもそもイタリアは個人商店の国。バールと常連客の関係についてもお互いが長い時間を掛けて作り上げたコミュニケーションの上に成り立っています。
しかも、日常的に飲まれるコーヒーのお値段は1ユーロ程度。イタリアのスタバが日本と同じ程度の値段だとしたら1杯300円ほどとなります。コーヒー好きとしては気になるところです。
違ってるようだけど どこか似ている
南北に長い国同士だけに、四季がはっきりしている=季節感があるという点ではよく似た両国です。この季節感と海に囲まれている(イタリアは3方ですが)という条件がベースになっていることもあるのでしょうか食文化にも共通点が少なくありません。
欧米でイカやタコなどを食べるのはイタリア、スペインなどラテン系の国だけだし、日本人にも人気の景勝地アマルフィには「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」と呼ばれる、秋田の“しょっつる”によく似た調味料があるほど海の幸が大好き。麺類好きという点でも共通するところは多いかもしれません。
そういえば和食もイタリア料理もユネスコの無形文化財。世界から健康食として注目を集めているという点でも似ていますよね。まだあります。デザインセンスという点でも方向性の違いこそあれ互いに認め合う存在。有名ファッションブランドもいいですが、個人的にはグラッパというイタリア焼酎のボトルデザインがお気に入りです。
あら、似てないところも書こうと思ったのに似てるところばかりになってしまいましたね。でもまぁ細かいことは無視のイタリア式ということでゴメンナサイ。異文化の交流は互いの文化を尊重に理解しようとする心からなんだとか。イタリアをもっとよく知るために、イタ飯とでもいきますか。
この記事に関するキーワード
関連記事