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素朴な日本の伝統文化と人気の青森県の民芸品

2019年03月08日

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青森県と一括りに呼んでいますが、もともとは津軽(青森県西部)と南部(青森県東部)という別の文化圏に属するエリアなのだそうです。そういえば有名なねぶた祭りも青森では「ねぶた」、弘前弘前へ行くと「ねぷた」と呼び名が変わりますものね。
では、民芸品や特産品にも南部、津軽それぞれの特徴があるのでしょうか。

弥生時代から続く津軽のあけびつる細工

津軽から見ていきましょう。あけびつる細工は津軽地方で作られてきた代表的な民芸品。一説にはその始まりは弥生時代に遡ると言われるほど古くから津軽の人々に愛されてきました。エコロジー志向の高まりも関係しているのでしょうか。竹とはまた違う天然素材ならではの味がある、使い込むほどに色合いも増し手にも馴染んでくるなど再評価の声が高まっています。
網目に作り手の個性が現れるのもあけび蔓細工の特徴。一時は造り手が減ったという話もありましたが、最近ではクラフトとしてあけび細工を楽しむ人も増えているそうです。

あけびつる細工は津軽地方で作られてきた代表的な民芸品

動植物をテーマにした模様が楽しい津軽こぎん刺し

昔々の江戸時代、津軽地方では地元で栽培できない木綿は高級品でした。そのため農民は木綿製品は禁止、麻の着物しか着ることができませんでした。麻の着物は通気性が良すぎるため、津軽の厳しく長い冬を乗り切るための工夫として 、麻布に木綿の糸で刺繍をし布地の目を埋め、着衣の中に暖かい空気を閉じ込める「津軽こぎん刺し」が生み出されたのです。こぎん刺しのこぎんとは津軽の言葉で小衣という意味。現代ではその美しい刺し子の模様が人気となっています。

麻布に木綿の糸で刺繍をし布地の目を埋め、着衣の中に暖かい空気を閉じ込める「津軽こぎん刺し」

バカ塗り?失礼な。津軽塗りです

青森県弘前市を中心に製作販売される青森県を代表する伝統的工芸品です。何重にも繰り返し塗り重ねることから別名津軽の「馬鹿塗」とも呼ばれています。17世紀頃に始まったとされる津軽塗ですが、その名で呼ばれるようになったのは明治6年(1873年)、ウィーン万国博覧会に漆器を展示することとなった際、その産地を明らかにするため名付けられたといわれています。
津軽塗の特徴としては堅牢性と実用性、そして優美な外見を併せ持つ点があげられます。その丈夫さと美しさの秘密は「研ぎ出し変わり塗り」という、幾重にも塗り重ねた漆を平滑に研ぎ出して模様を表す手法にあります。この繰り返しに数十回の工程、二か月以上の日数を費やすことで、複雑で美しい漆模様と、頑丈でしっかりした触感が得られるのです。使うほどに味が増し、しかも丈夫ときては、これはもう日常使いで楽しむための食器といって良さそうですね。

何重にも繰り返し塗り重ねることから別名津軽の「馬鹿塗」とも呼ばれています

見習いたい江戸時代のリサイクルユース。南部裂織(なんぶさきおり)

南部の民芸品として知られる南部裂織の裂織とはその字の通り、布を裂いて横糸にする織りの技法です。古くなった布や着古した着物を裂きひも状にしたものに、縦糸として4色の麻糸や木綿糸を使って織られます。こぎん刺しと同じように南部でも貴重だっ木綿を再利用するために生まれた当時のリサイクルユース。その美しいデザインは、ファッション性とサスティナブル性を両立させた知恵として私たちもお手本にすべきものです。

南部裂織の裂織とはその字の通り、布を裂いて横糸にする織りの技法

彩りカワイイ 南部の伝統工芸品「八幡馬」(やわたうま)

八幡馬は約700年の歴史を持つといわれる郷土玩具です。南部地方八戸で農閑期の副業として作られていた馬の木工細工が、櫛引八幡宮の例祭のお土産として売られるようになり「八幡馬」(やわたうま)と呼ばれるようになったとされています。黒・赤などをベースに極彩色の華やかな模様を施したデザインは、この地方の農村でお嫁入りの時に使われた乗馬の盛装を表したものだそうです。
日本三駒のひとつにも数えられ、福を呼ぶ馬として、結婚や新築などのお祝いや記念品としても親しまれています。そういえば昔、おじいちゃんの家で見たような記憶も、そんな懐かしさいっぱいの日本の工芸品です。

八幡馬は約700年の歴史を持つといわれる郷土玩具

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