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知っているようで良く知らない世界遺産のこと

2019年03月07日

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私たちが守るべき日本の自然遺産

私たちが守るべき日本の自然遺産

世界遺産の意味や定められた経緯などをご存知ですか。私たちは、当たり前のように世界遺産という言葉を口にしていますが、どの程度理解しているかとなると少々疑問もあります。そこで今回は、次世代に伝えるべき環境という視点も含めて、世界遺産、特に自然遺産を中心に私が知っているいくつかのことをお話してみたいと思います。

世界遺産の基礎知識

世界遺産という概念が生まれたのはそう遠い昔の話ではありません。その端緒となったのは1960年代にエジプトで行われたアスワンハイダムの建設。このとき、UNESCOは工事により水没の危機を迎えたナイル川流域のヌビア遺跡を救うために、遺跡群を移築して保存する救済キャンペーンを行いました。このプロジェクトをきっかけに「人類共通の遺産」という後の世界遺産条約へとつながる基本的な考え方が広がっていきました。そして1972年人類共通の財産として守り伝えていく価値を定めた世界遺産条約(『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』)が採択されたのです。この年に行われた第17回UNESCO総会の席上で、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物として定義されました。

世界193カ国の条約締約国によって選ばれる世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産、危機遺産の4種があります。2018年現在の時点でその総数は1092件。内訳は文化遺産845件、自然遺産209件、複合遺産38件、危機遺産54件となっています。
文化遺産は記念物、建造物群、遺跡、文化的景観などが対象となり、自然遺産の対象は地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地などとなっています。また、文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもは複合遺産に数えられます。そして、ちょっと様相を異とするのが危機遺産。様々な理由で後世に残すことが難しくなっていたりその危険があるものと定義されています。

世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産、危機遺産の4種

自然遺産の登録にはいくつかの基準が設けられています。

自然遺産として認定されるためにはいくつかの基準があります。そのひとつは、一際優れた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むものであるもの。次に地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。そして生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。この4つの基準のいずれかに該当するものの中から選ばれるのです。

日本には文化遺産と自然遺産を合わせて22の世界遺産がありますが、その中で自然遺産に登録されているのは4件。北海道の知床、青森県と秋田県にまたがる白神山地、鹿児島県の屋久島、そして東京都の小笠原諸島です。
2018年には希少生物の宝庫と言われる「奄美大島徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)が自然遺産に推薦されましたが、残念なことに登録の可否を審査する諮問機関「国際自然保護連合」(IUCN)により、審査を先送りする「登録延期」が勧告されました。このように厳しい審査を経て得られた自然遺産ですが、登録はこれから始める未来への第一歩。今ある環境を保全し、どのようなカタチで次世代へと受け継いでいくのかが、私たちに託された新たなテーマです。

自然遺産に登録されているのは4件

日本の自然遺産についてもっと知りたいという方はこちらも

環境省では、「日本の世界自然遺産」という名称でホームページを開設しています。 より詳しい情報を入手したい方はこちらをご参照ください。

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