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シンプルだけど面白い!日本の夏の定番・盆踊りの由来と魅力

2018年08月30日

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8月になると、街のどこからか聞こえてくる笛や太鼓の音。盆踊りは夏のメインイベントと同時に、私たちの生活に古くから根付いている日本の夏の風物詩でもあります。
櫓(やぐら)のまわりを大人も子供も踊りながら回っている風景を見ていると夏の終わりと秋の始まりを感じさせるものがありますが、なぜ、お盆に踊りを踊るのでしょうか?
その由来と魅力について少し掘り下げてみましょう。

盆踊りパレード

お盆に踊るのはなぜ?

お盆はご先祖様や亡くなった人たちを浄土からお迎えして供養し、また戻っていただくという日本古来から続く文化で、お正月と同じくらい重要な行事とされてきました。
基本的に8月13日から16日がお盆期間ですが、13日は「迎え盆」と言い御先祖様をお迎えする日で、16日は「送り盆」と言い送り火を焚いてお帰りいただきます。
盆踊りはお迎えした祖霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事で、16日を過ぎると祖霊はまた浄土に帰ってしまうので、15日の夜から16日の朝までの一緒に過ごせる最後の夜を盛大におもてなしするために踊るという意味が込められています。
また、地域の結びつきを深める意味もあることと、お盆になると帰省する人との再会を楽しむという娯楽的な要素も持っていますが、お盆が終わると祖霊も帰省した人も帰ってしまうことや、過ぎ行く夏を惜しむという楽しさと切なさが入り混じった雰囲気の中、盆踊りは行われています。

灯篭流し

盆踊りの由来とその歴史

盆踊りは、平安時代中期に活躍していた「空也(くうや)」という僧侶が起源と言われています。人々に難解な念仏をもっと覚えてもらうために、ひょうたんを手に持って叩きながら歌うように念仏を唱え、それに合わせて体を動かしていたことが「念仏踊り」として知られるようになり、先祖を供養するお盆と結びつき盆踊りの原型が誕生しました。
その後、鎌倉時代になると、念仏という先祖供養の意味合いよりも「踊り」というパフォーマンスに重点が徐々にシフトするようになり、娯楽的な要素が強くなり全国に広まっていきます。
江戸時代になると、地域ごとに民俗芸能のひとつとして独自の発展をするようになり、現在のように「踊って楽しむ」夏の行事に変化していきました。更に、江戸時代には多くの男女が集まり一緒に楽しむ風習が無かったため、現在の合コンのような男女の出会いのチャンスの場となって日本全国に広まったと考えられています。

やぐらを囲んでの婦人会の踊り

盆踊りの魅力と地域の特徴

現在の盆踊りは地域によってさまざまで、地域に古くから伝わる歌で踊ることもあれば、子供が好きなアニメソングに合わせて踊ることもあるように、特別なルールに縛られていないことが大きな魅力と言えます。基本的に踊りは誰でも参加できるようになっており、櫓を囲んで踊る「輪踊り」と、街中を練り歩く「流し踊り」があり、どちらもシンプルな振り付けを繰り返すパターンなので、基本を覚えてしまえば簡単です。
踊りの曲としては東京音頭や炭坑節が有名ですが、地域によって特徴があります。
北海道ではソーラン節が多く、東北では花笠音頭やドンパン節が一般的です。
関東も東京音頭以外に八木節や江戸祭囃子などがあり、中部地方では郡上踊り、近畿地方では河内音頭などが広く知られています。
四国は日本人なら誰でも知っている「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」というフレーズが有名な阿波踊りやよさこい節、九州では沖縄のエイサーなど、地域により大きな特徴があります。

このように、元々はご先祖様の供養が目的だった盆踊りですが、時代の流れと共に変化して現在では各地の夏祭りの一環として行われることも多くなりました。
今年も各地で開催されましたが、秋の初旬ごろまではまだまだ各地で開催が予定されています。
私たちに夏の終わりの抒情的な夜を感じさせてくれる盆踊り、日本人なら先祖供養の気持ちを持ってこの夏一度くらいは参加してみたいものですね。

子どもたちも浴衣を着て祭りを楽しむ

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