海や田園風景などの車窓の景色を眺めたり、車内でおいしい食事やお酒を味わったりなど、魅力満載の観光列車。 内装も通勤電車とは異なった雰囲気となっており、豪華なインテリアで整えている列車もあります。 そんな特別感のある車内で非日常感に浸れるのが観光列車の良いところです。 観光列車と聞くと、熱心な鉄道ファンでなくてもワクワクしてしまう方が多いのではないでしょうか? 列車の種類も多いため、どれに乗車するかで迷ってしまう方もいるかもしれません。 そこで、本記事では、日本国内のおすすめ観光列車をいくつかピックアップして一覧にまとめました。 人気の観光列車をランキング形式でご紹介していきますので、参考にしてみてください。
■第1位:或る列車(九州旅客鉄道)
一番のおすすめは、或る列車です。 幻とされていた豪華客車の「九州鉄道ブリル客車」を再現しており、外観も車内もゴージャスな雰囲気の観光列車です。 2015年より運行がスタートしました。 運行区間は、博多駅~由布院駅の間です。
・或る列車のおすすめポイント
或る列車のおすすめポイントは、食事です。 「極上の食を提供」をコンセプトにしているだけあって、食事内容が豪華だと話題となるほどです。 厳選された九州の食材を使ったコース料理やスイーツなどが味わえます。 車内で提供される料理は、東京・南青山にある人気レストランのオーナーシェフが監修しています。 おいしい食事やスイーツとともに、鉄道の旅を楽しみたい方におすすめです。
■第2位:SL銀河(東日本旅客鉄道)
SL銀河は、2014年4月より運行がスタートした観光列車です。 そのネーミングからの想像できる通り、先頭部はSL(蒸気機関車)です。 雰囲気あるSLが1号車~4号車までの4両をけん引して、釜石線の花巻駅から釜石駅の区間を運行しています。
・SL銀河のおすすめポイント
SL銀河のおすすめポイントは、レトロ感ある車体です。 1940年に製造された「C58形蒸気機関車239号機」を復元し、SL銀河が誕生しました。 もくもくと煙をあげながら走行するSL銀河の姿は、かつてSLが走っていた時代を連想させます。 車内の内装も、SL銀河のおすすめポイントです。 宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」の世界観が表現されており、大正ロマンを感じさせる雰囲気となっています。 車内には宮沢賢治をテーマにしたギャラリーも併設されています。 宮沢賢治が好きな方にとってはたまらない列車といって良いでしょう。 車窓からは、東北地方の風景も眺めることができます。 田舎の美しい自然を眺めながら、まったりと癒されたい方にもおすすめです。
■第3位:伊予灘ものがたり(四国旅客鉄道)
伊予灘ものがたりは、2014年に運行がスタートした観光列車です。 車両の老朽化によって2021年末で一旦は終了となりましたが、2022年4月より運行が再開されました。 元々は普通車でしたが、リニューアル後は特急車に変更されており、グリーン車指定席となっています。 運行区間は、松山駅~八幡浜駅です。
・伊予灘ものがたりのおすすめポイント
伊予灘ものがたりのおすすめポイントは、レトロモダンな車内です。 1号車は「茜の章」、2号車は「黄金の章」、3号車は「陽華の章」といったように各車両によって、内装が異なっています。 3号車の「陽華の章」はプライベート空間となっており、クラシカルで豪華な雰囲気です。 周りの乗客の目を気にせずに、家族同士や友達同士でゆっくり過ごしたい方におすすめです。 また、車内には、砥部焼の洗面台や俳句ポストなどの雰囲気あるアイテムも揃っており、非日常な雰囲気が味わえます。
■第4位:しまかぜ(近畿日本鉄道)
しまかぜは、2013年3月に運行がスタートした観光特急車です。 ブルーとホワイトを基調としたカラーリング、多面体デザインの先頭車両が特徴となっており、スタイリッシュな外観が魅力となっています。 運行区間は、大阪難波~賢島、京都~賢島、近鉄名古屋~賢島などです。
・しまかぜのおすすめポイント
しまかぜのおすすめポイントは、前面展望車両です。 先頭車両は大きなガラス張りとなっており、青空や周辺の景色がまじかに迫ってくる臨場感が味わえます。 運転士気分を味わってみたい方にもおすすめの車両です。 そのほかにも、靴を脱いでリラックスできる和風個室、ふかふかのソファー席が用意された洋風個室などもあります。
■日本のおすすめ観光列車についてのまとめ
ここまで、日本国内を運行する観光列車について、お伝えしてきました。 本記事でご紹介した以外にも、えちごトキめき鉄道の「えちごトキめきリゾート雪月花」、しなの鉄道の「ろくもん」、四国旅客鉄道の「四国まんなか千年ものがたり」などのさまざまな観光列車があります。 人気の観光列車は中々チケットが取れないことも多く、特に夏休みやゴールデンウィークなどの観光シーズンには、チケット争奪戦となることも珍しくありません。 乗車してみたい観光列車が見つかったら、できるだけお早めに予約をしておくと良いでしょう。
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