一部を除いた地方の温泉街観光客が、年々減少していると言われています。老舗旅館ですら経営難に陥り、廃業しているも珍しくはありません。
もう一度観光客を取り戻そうと施策に施策を重ねてはいるものの、経験のない一般人にとって地方創生という大きなプロジェクトを成功させるには無理に等しいのではないでしょうか。
そんななかで一目置かれているのが、星野リゾートです。倒産しかけた旅館を再生に導き、「界 鬼怒川」では客室稼働率73%を記録している。(2015年観光庁調べ)これは、地方の旅館にとっては信じられない数字で、最後の頼みの綱は星野リゾートであると言えるでしょう。
地方創世に必要なものは何か?星野リゾートの戦略とは
星野リゾートには、「界」シリーズと呼ばれる現代旅館があります。界は青森から大分まで、全15施設が運営されています。 「一度は行ってみたい旅館」「憧れの旅館」として一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
筆者は静岡県にある「界 アンジン」に訪れたことがあるが、雰囲気といい、食事といい、接客といい、クオリティの高さに大変驚きました。
アンジンは、歴史上の人物である按針から取られているもので、静岡県の伊東ゆかりの人物です。地域の特性を生かしたコンセプト作りは完璧で、自然とコンセプトに疑うことなく馴染んでしまうほどです。
決して客単価は安くはありませんが、それでも「また行きたい」と思わせる徹底したホスピタリティ精神に感動さえするものです。
そう、星野リゾートが大事にしていること、戦略は、ホスピタリティ。ホスピタリティ・イノベーター=おもてなしで革新を起こすことをモットーとされています。
外資に負けない強みは、日本人特有のおもてなし精神
外資運営のホテルが日本に参入してくるなかで、日本が負けないもの、強みはなんだろうと考えた際に、「おもてなし精神」が挙がったと言われています。
日本の文化に根ざしているおもてなしの精神は、海外にはマネすることのできない最大の強みなんですね。
観光業全体がインバウンドを取り込みたいと施策するなかで、星野リゾートは、ホスピタリティ・イノベーターへ舵を取りました。
外国人観光客にとって、「おもてなし」そのものが文化の体験であり、とても新鮮なものなんですね。
その結果、星野リゾートが手掛けた旅館はどこも高稼働率を記録しています。
星野リゾートの地域創生の戦略、いかがでしたでしょうか。決して安くはありませんが、行ってよかったと心から思えること間違いなしです。
ご両親や大切な人と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか?
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