文化・マナー・習慣

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日本の和菓子「ひよ子」とは?東京、福岡説の真相は?

2024年01月10日

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愛らしい形がみても楽しい和菓子、ひよ子。東京、福岡といった主要駅でよく売られているので、見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか。独特な食感のある皮に包まれた餡を一緒に食べると、なんともいえない美味しさがありますよね。

ひよ子は東京?福岡?どちらの銘菓!?

ひよ子といえば、よく持ち上がるのが、東京、福岡論争ですよね。東京駅にいけば、ひよ子の大きな看板があり、東京銘菓として売られていますし、かたや福岡では、ここが本場だといわんばかりに、株式会社ひよ子の名のもとに、ひよ子が売られています。


東京と福岡を行き来したことがある人は、いったいどっちがひよ子の本場なの?と一度は思ったことがあるかもしれません。

渡り鳥ひよ子の歴史

どちらが本場かという問いに答えを出すには、やはり歴史を紐解くのが一番です。ひよ子の発祥は、1912年。当時は炭抗地帯だった福岡の飯塚にて、重労働である炭坑作業者のためにと甘いお菓子が好まれたとか。この時人気だったのがひよ子。


福岡の和菓子屋吉野堂の2代目店主がひよこ型のお菓子を発売したのが始まりで、店主が新しい和菓子のアイデアを考えていたところ、大量のヒヨコに押しつぶされる夢をみたのが始まりだとか。飯塚市は養鶏が盛んだったので、その影響があるのかもしれませんね。

とここでひよ子の本場が福岡だという論争には決着がつきそうですが、ではなぜ東京でもひよ子がこれだけ有名なのかといいますと、実はひよ子が有名になったきっかけは東京オリンピックにあります。

といっても時は1964年のオリンピックで、オリンピックをきっかけに、ひよ子は東京に進出。東京駅や羽田のターミナルに出店。現在は東京土産としてすっかり定番となりました。
そのため、東京にいる人には東京土産として定着し、なんと福岡の人に東京土産としてひよ子を持って行ったという話も珍しくないんだとか。

ひよ子の味、形

スタンダードなひよ子は、大手芋といういんげん豆から作られる餡を小麦粉と卵で作った皮で包んだものになります。ちなみに、東京のひよ子は東京ひよ子という別会社が作っているそうで、ややふっくらしているそう。

また、今は機械化されていますが、あの独特の形は、ひよ子の形をした木型を使い、目のこげも手作業でいれていたのだとか。

また、ひよ子にはサブレ―など派生商品があり、季節限定ものや、東京限定ものなども売られています。


ひよ子を買うならどこがいい?

今はネットショップも発達しているので、Amazonや楽天などでも買うことができます。もちろん、博多ひよ子、東京ひよ子のショップからでも購入できます。また、もし実際に店舗で購入したいなら、博多駅や東京駅構内、また三越や阪急など各種百貨店でも売っております。四季折々のひよ子をぜひお楽しみください。


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