文化・マナー・習慣

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ガールズパワーの伝統は縄文時代から? 人形遊びの日本文化

2024年01月11日

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女の子のファッションへの目覚めは、小さな頃から始まるもの。ママのファッションが気になったり、テレビで見たアイドルの服装に興味を惹かれたり。どんなに幼くっても男の子たちとは違う世界に生きているものなんですよね。今やすっかり世界的なキーワードになったカワイイも発信は日本のガールズパワー。
彼女たちが大好きなリカちゃん人形の世界にも、長い歴史と伝統があるのです。

リカちゃんの先輩たち

お人形遊びの歴史は人類の歴史とともに始まりました。こう書くと、いくらなんでもそれはナイ。と言われそうですが決して的はずれな意見ではありません。
熊本県球磨郡多良木町の「古代の風 黒の蔵」に展示されている縄文時代の遺物の中に、世界最古とされる石でできたお人形があるのです。5000年前のものと鑑定されたこのお人形、宗教的な儀式に使われていたにしては小さすぎるほどのミニサイズ。このお人形で縄文人の女の子たちが遊んでいたかどうかは検証されていませんが、小さな女の子の手にジャストな大きさを考えればありえない話ではありません。日本のカワイイ文化恐るべし。
その後、平安時代に入ると、 貴族階級の間で「ひいな」という子ども用の人形が生まれ、江戸時代には「雛人形」として発達していきました。でも当時の雛人形は庶民にとってはちょっとお高いアイテム、簡単に手が出るものではありませんでした。そこでリーズナブルに楽しめると人気を集めたのが紙製の着せ替え人形です。なるほどこれならリーズナブル、本体もウェアも紙製なので、アレンジも自由にできたとか昭和の時代にも駄菓子屋などで売っていたようです。

きっかけはバービーちゃん そして大本命のリカちゃん登場

昭和30年代には着せ替え人形界のスーパーアイドルがアメリカからやって来ました。今までにないリアルでファッショナブルなバービーちゃんです。当時のおしゃれ少女のアイコン的存在だったこのバービーちゃん意外なことに生産国は日本。いってみれば逆輸入商品でもあったのです。もっと言ってしまえばデザイナーも日系アメリカ人のフランク中村という人物。さすがは世界最古のお人形国、日本らしいエピソードですね。
そして1967年、ついにあのビッグタイトルリカちゃんがデビューしました。リカちゃんの魅力はその世界観。音楽家のパパやファッションデザイナーのママ、双子の妹やお友達もみんなおしゃれ。とここであることに気づきました。リカちゃんにはあの彼氏がいたはず?実はリカちゃんの今彼は6代目のはるとくん。リカちゃんは、おしゃれも恋も達人なのです。
リアルタイムで様々な表情を見せてくれるリカちゃんの世界。2019年3月に登場したばかりの「リカちゃん」シリーズ初のカメラ付きパッド「リカちゃん おしゃれpad」にも注目です。“おしゃれな写真が撮れる”ことにこだわったこの端末、100種類以上のドレスやアクセサリーを組み合わせる「ドレスコーディネート」や、細かいパーツごとに色や形を選んでオリジナルのドレスが作れる「ドレスデザイナー」で、写真もおしゃれに演出。子供ばかりかママたちも楽しめそう。自撮り写真にも対応しています。

お出かけはファミリーでリカちゃんキャッスルへ

リカちゃんファンには当たり前の情報かもしれませんが「リカちゃん懐かしい!」や「うちの子にもリカちゃんを」というライトなリカちゃんファンの方へのプチ情報。
福島県小野町にある「リカちゃんキャッスル」はリカちゃんファンなら一度は訪れたいスポット。歴代のリカちゃんやリカちゃんハウスなどが展示されているミュージアムやオリジナルリカちゃんの制作ができるリカちゃん人形のオープンファクトリーです。子供から大人サイズまで等身大のリカちゃんファッションを用意した「リカちゃんなりきりドレス」も大好評です。もっと近くなら行ってみたいけどという人には東京日本橋の「リカちゃんキャッスルのちいさなおみせ」、2019年3月にオープンした神戸市三宮にある「リカちゃんキャッスルのちいさなクローゼット神戸三宮」へどうぞ。

リカちゃんキャッスルHP:https://liccacastle.co.jp
リカちゃんキャッスル:福島県田村郡小野町小野新町中通51-3
リカちゃんキャッスルのちいさなおみせ:東京都中央区日本橋小網町18-10 J SQUAREビルB1
リカちゃんキャッスルのちいさなクローゼット神戸三宮:兵庫県神戸市中央区磯上通5丁目1-20 IPSX NORTH 102号

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