日本のシャンゼリゼなどと気恥ずかしい呼ばれ方もありましたが、それでも青山は東京の中で上質なる表現が似合う街と言っていいでしょう。酸いも甘いも噛み分けた大人の街、銀座とまではいかなくとも、この街なりのちょっと気取ったスタイルはなかなか心地よいものです。
さて今話に出た銀座と言えばアンテナショップの集積地として有名ですが、実はこの青山、表参道のあたりにもアンテナショップがあるのです。
青山通りから原宿方面へ下る道を歩きだしてすぐ表参道ヒルズの手前を斜めに入って右手。見えてきましたね、これが“表参道の新潟”『新潟館ネスパス』です。ネスパス?何語でしょうね、フランスとかスペインの言葉?と思ったら、NIIGATA・NETWORKのNとスペースのフランス読みESPACEを合わせた造語らしいです。
東京と新潟の意外な関係と筆者
と、さも訳知り風に書きましたが、それもそのはず筆者このネスパスさんとの間には過去がありまして。実はオープン時に取材してます。某首都圏紙の大特集で記事を書いたのは何を隠そう私です。
確かあの時は1階の和食のお店が美味しかったはずと記憶を辿るまでもなく…あっ、やっぱりありましたね。『にいがたの味 静香庵』さん。そうです、このお店です。海の幸も季節の旬も全てが新潟直送、現地そのままの一級素材、それにも増してご飯が…。米どころ新潟のコシヒカリ、それも本場の人が選りすぐったお米ですものね、美味しいのは当たり前、そのうえ新潟の地酒も。う〜ん、ここ青山ですよね。そう気づいてみれば新潟東京間は高速で早ければ4時間少々。意外に近いんです。そういえば東京の銭湯関係者には新潟出身の人が多かったなんて話も聞いたことがありますよ。
東京文化圏と新潟文化圏、昔から交流が深かったようですね。青山と言えば南青山のおしゃれ銭湯『清水湯』さんもネスパスのすぐ近く、もしかしたらこちらも新潟のご出身?なんて想像が広がるのも楽しそう。表通りも楽しくて美しいけど、一本裏道に入ったあたりに、意外な風情や発見がある。だから好きなんですよね青山界隈って。
青山の新潟を楽しもう
さて余談はさておき、再びお話をネスパスに戻してと。海産物や地酒、お米にあられやおかきなど新潟の名産品がいつでも買える1階の新潟食楽園さんの便利さ、ありがたさは当然ですが、ネスパス地下にも気になるオススメがあります。新潟食楽園さんは東京ではなかなか味わえない新潟メニューが楽しめると青山界隈でも評判の一軒。お昼は美味しくてリーズナブルなランチ、夜はもちろん地酒で一杯とリストにぜひ付け加えたいお店です。
青山で新潟も悪くないかなというあなたに。オススメのお買物情報などもちょっとだけ。
甘えびの醤油
魚醤の一種でしょうかね、何にでもイケる万能調味料です。チャーハンやパスタ、炒めものなどと相性抜群です。
かんずり
唐辛子に糀、柚子、塩を加えて発酵させた香辛料です。鍋もの、焼肉、うどん、そば、冷奴、水たき…そして納豆にも。
おかき各種
地元新潟が隠してきた?美味しさ大公開。東京では見たこと無いのにこの美味しさ。新潟恐るべし。
ぽっぽ焼き
黒糖と小麦粉を使った「ぽっぽ焼き」はもちもちとした食感と黒砂糖の素朴な甘味で知られる新潟県民熱愛のB級グルメ。
地酒
これは書くまでもありませんね。 あなたの舌にお任せします。
行ってみようか表参道・新潟館ネスパス
青山・表参道・原宿散歩の途中で出会う新潟ってなんだか面白くありませんか。意外な穴場的な感じもあったりして。気が向いたら2階の観光情報コーナーや3階の展示・交流スペースに立ち寄ってみるなんていうのもいいですね。
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