日本人のソウルフードといえばおにぎりです。手軽に食べられて、なおかつヘルシーな食品ですよね。日本のみならず、海外でも日本を代表するおにぎりは大人気なのです。国境を越えて愛されるおにぎりの魅力について迫ります。また、日本人もよく知らないおにぎりについての歴史も紹介しましょう。
古墳時代からあったおにぎり!?
おにぎりは炊いたお米のなかに具材を包む料理のことです。また形もさまざまで三角形、俵状、丸型などがあります。最近では握らないで海苔に具材を乗っけて包むだけの「おにぎらず」もあります。
日本国民の定番食おにぎりの歴史は古く、弥生時代後期にまでさかのぼります。遺跡から発掘された炭化米から、人の指で握られた痕跡が確認されたのです。1987年に発見され、日本最古のおにぎりとして話題となりましたが、のちの研究により蒸された後に焼かれていることがわかり、現在のちまきに近いものだったとされています。しかしその後、古墳時代の遺跡から握られた形跡のある炭化米が発見されています。しかもお弁当箱に入ってことから大きな話題ともなりました。
現在のおにぎりにつながる直接の起源は平安時代であり、屯食と呼ばれていました。庶民が口にできるような食べ物ではなく、宮中や貴族の邸宅などで宴の際に食されていました。当時はまだ身分のある人だけが口にできるものだったのです。
おにぎり=ヘルシー!海外で人気の具材は?
外国人にはお米はヘルシーな食品として人気があります。日本では炭水化物であることから主食とされていますが、海外ではサラダ感覚で取り入れる人もいるようです。アメリカをはじめ、イギリスやフランス、ドイツなどのヨーロッパでもお米は大人気です。日本文化を代表する寿司はもはや日本食の定番ですが、おにぎりも同様に日本食として認知されています。ラップに包めば容器に入れる必要がなく、食べるためのフォークなども必要ない、機能性の高さも魅力のひとつのようです。
人気のある具材はサーモンやアボカド、ツナマヨです。とくにツナマヨの人気は非常に高く、コンビニおにぎりの中でも人気上位です。観光で訪れる人が、コンビニでツナマヨおにぎりを買うことを目的にしている場合もあるようです。
おにぎりは簡単に作れるため自分で作る人も多いです。レシピサイトには詳しく手順が掲載されているので気軽に挑戦できます。日本のアニメにも登場したことから、海外の人が興味を持つきっかけにもなったようです。今後さらに海外のおにぎりブームが巻き起こりそうですね。
お米離れの救世主!おにぎらずとは?
近年、日本人の食生活は欧米化の傾向です。また炭水化物抜きダイエットをする方も増えています。よって日本人のお米離れが深刻化しているのです。しかし再度お米に注目が集まったのは、おにぎらずの登場でした。海苔の上にごはんを敷き詰め、具材を乗っけてあとは包んでカットするだけというもの。手軽な調理法はもちろんのこと、具材が彩りよく見えるなど、見映えもおしゃれなことから一躍大人気となりました。使われる具材も鮭や昆布のような定番のものから、スパム、チーズ、アボカドなど今までおにぎりの具材ではありえなかったものをはさむことも。バリエーションが豊富なので自分の好きな具材をはさめることから、どんな年齢の人にも好まれています。
ごはんは白米だけなく、玄米、赤米、雑穀米などを取り入れることで、体にいいだけでなく、彩りも鮮やかとなるため好んで使われています。インスタ映えするカラフルさが女性や海外の方に人気となりました。サンドイッチ感覚で食べられることから海外の方も受け入れやすいようです。
包み込む必要がないので、具を好きなだけ入れることができます。野菜を多くはさめばヘルシーになり、肉系をはさめばボリュームのあるおにぎらずになります。そのようなシーンに合わせることができるのも、人気がでた理由の1つです。
まとめ~おにぎりは進化しながら世界進出!~
おにぎりはまさに日本人のソウルフード。その歴史は古墳時代、弥生時代にまでさかのぼります。長い歴史を経て、現在では海外でも食べられるほど日本を代表する食べ物となりました。
健康志向の高まる海外で、おにぎりはヘルシーなお米を手軽に食べることができる食品と話題になっています。またおにぎらずの登場で、サンドイッチ感覚で食べることができる手軽さと、インスタ映えする彩りのよさで、人気に火がつきました。懐石のようなかしこまったものだけでなく、普段から私たちが食べているものが、海外でも受け入れられているというのがうれしいですね。
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