日本の文化に関心がある外国人の方も多いのではないでしょうか。四方を海に囲まれている島国の日本は古くから独自の文化が育まれてきました。外国人には馴染みが薄いものも少なくないでしょう。そんな独特の日本の文化にまつわることをクイズにまとめてみました。伝統的な日本の文化を知るためにもクイズを解いてみませんか?
日本の文化クイズ10問
第1問
春に桜を見て楽しむことを何という?
1.桜見
2.花見
3.花瓶
第2問
お正月に食べる料理は何?
1.精進料理
2.おせち料理
3.お赤飯
第3問
女の子の健やかな成長を願う桃の節句に飾られる人形は?
1.ひな人形
2.木目込み人形
3.蝋人形
第4問
夏に蚊をよける為に使うものは何?
1.花火
2.ロウソク
3.蚊取り線香
第5問
日本の国鳥は?
1.キジ
2.カラス
3.ハト
第6問
日本の入学式はいつ?
1.1月
2.4月
3.9月
第7問
男の子の健やかな成長を鯉のぼりや五月人形を飾って願う節句は?
1.笹の節句
2.重陽の節句
3.端午の節句
第8問
主に和室で使われているイグサを利用した床材は?
1.畳
2.絨毯
3.クッションフロア
第9問
大晦日につく除夜の鐘の回数は?
1.100
2.108
3.123
第10問
夏や冬など季節に応じて着る服を変えることを何という?
1.衣替え
2.着衣
3.脱衣
日本の文化クイズ10問【答え】
第1問
春に桜を見て楽しむことを何という?
答えは2.花見
桜は菊とともに日本の国花であり馴染みの深い花です。花見は桜の花を観賞し、春の訪れを親しい人たちと楽しみます。
桜を愛でながら、家族や友人たちとお弁当やお酒を用意して宴会を行うのが一般的です。日本では元々平安時代の貴族の間で催されていた「花宴の節」が広まっていった行事が花見のはじまりとされています。
また昔の人々は桜が咲く春になると「田んぼの神様が寒い冬を乗り越えて山から帰ってきた」と信じており、田んぼの神様におもてなしをするため桜の木のまわりで宴を開いたことも花見のはじまりの一つです。
日本各地に桜の名所があり、夜桜はライトアップされるなど観光スポットにもなっています。
日本は縦に長く桜の開花時期が南から北へ北上することを桜前線と呼ばれるなど、桜にまつわる言葉もたくさんあります。
第2問
お正月に食べる料理は何?
答えは2.おせち料理
おせち料理は元々は節会や節句に作られていた料理でしたが、お正月が最も重要ということでお正月に食べる料理をおせち料理と呼ぶようになったという歴史があります。
また、新年の健康長寿や子孫繁栄・五穀豊穣を祝って歳神様に振る舞われていた料理を年が明け、神様のおさがりとしていただく料理としてお正月にいただきます。
地方によって違いはありますが、基本的には祝い肴と煮しめ、酢の物と焼き物という日持ちする物が多いのが特徴です。
日持ちする料理が多いのは、台所にいる荒神様を休んでいただくため、火をなるべく使わないという風習に基づいています。
また、女性が担うことの多い家事を解放するという意味合いもあります。
長寿や健康、五穀豊穣や子孫繁栄を願う食材を使って重箱に詰められたおせち料理を食べ、新年がより良い年になるようお正月を過ごします。
第3問
雛まつりは、ひな人形を飾り雛あられや白酒などを供えて女の子の成長を願う節句のお祭りです。
ひな人形には、女の子の穢れを人形に身代わりとなってもらい、厄災を引き受け、女の子の健康を成長・幸せを願うという意味があります。
ひな人形は男雛と女雛を中心に三人官女や五人囃子などの人形があり、この人形は平安時代の貴族の間で行われていた遊びから儀式に変わり江戸時代には定着したとされる歴史的背景があります。
ひな人形は男雛と女雛のお内裏様だけのものや、三人官女や五人囃子などが揃っている七段飾りのものまで多種多様です。
第4問
夏に蚊をよける為に使うものは何?
答えは3.蚊取り線香
蚊取り線香は、蚊を駆除する目的で除虫菊の成分などを使用した渦巻式の線香です。
元々は一般的な線香のような形をしていましたが、明け方まで線香がもたないことから、夜明けまで線香の効果が保てるよう渦巻き状に変化したとされています。
日本では明治時代に開発され、使用する時には灰が落ちるため金属製の皿や陶製の蚊遣器を用います。
豚の形をした蚊遣器などもあり、日本の夏の風物詩のひとつです。
第5問
日本の国鳥は?
答えは1.キジ
キジは日本の固有種である赤い顔が特徴の大きな鳥です。
キジは日本では桃太郎などの民話や童謡、「古事記」「日本書紀」といったものに登場しており、日本人にとって馴染みが深い鳥です。
キジの雄は、美しい羽根を広げ力強く飛ぶ雄大さがあり、キジの雌は我が身を省みず巣やヒナを守る母性愛のある鳥とされています。
こうした理由から1947年に国鳥として選ばれました。
第6問
日本の入学式はいつ?
答えは2.4月
明治以前は藩校、寺子屋によって入学時期がバラバラだったのですが、西洋教育が導入されると9月入学へと統一されていきました。
しかし、明治19年、国の会計年度(税金の歳入・歳出)が4月から翌年3月までの一年に変更されたことを受け、学校も入学時期を変更するよう方針を転換させました。
入学に伴う学校運営は多くの資金が必要となるため、国から援助してもらうべく、国の会計年度に合わせるよう変更されたのが4月入学の始まりとされています。
最近では、多くの国々が9月入学であることから、グローバル化に合わせて9月入学を取り入れている学校もあります。
明治19年に国の会計年度)が4月から新年度とされることになり、学校も合わせて4月が入学の時期となりました。
第7問
男の子の健やかな成長を鯉のぼりや五月人形を飾って願う節句は?
答えは3.端午の節句
5月5日にあたる端午の節句は菖蒲の節句とも呼ばれる男の子の健やかな成長を祈願する節句です。
鯉のぼりは中国の故事「鯉の滝登り」が由来とされています。五月人形の鎧や兜は武将にとって身を護る大事な装備であったことから男の子を守ってくれるようにとの願いが込められています。
お祝いの席では男の子の子孫繁栄、将来安泰といった願いを込めてちまきや柏餅が振る舞われます。
他にも旬となる筍、かつお、ぶりを使った料理も振る舞われます。
第8問
主に和室で使われているイグサを利用した床材は?
答えは1.畳
畳は畳床にイグサを利用した畳表を貼り付けて作られた日本独特の床材です。
始まりは奈良時代と古く、現在でも様々な住環境に取り入れられています。フローリングは板一枚一枚を張り替えなければなりませんが、畳は畳板のみを張り替えるだけでいいので床材を長く保たせることができるメリットがあります。
クッション性が高く湿度を調整する働きもあるため、四季のある日本にはぴったりの床材です。
第9問
大晦日につく除夜の鐘の回数は?
答えは2.108
除夜の鐘は大晦日の夜、深夜0時を挟んだ時間に寺院で鐘をつく行事で大晦日の風物詩となっています。
仏教において煩悩は108つあるとされ、一つ鐘を鳴らすごとに煩悩を消し、一年を振り返る意味があります。
第10問
夏や冬など季節に応じて着る服を変えることを何という?
答えは1.衣替え
衣替えは平安時代の宮中行事が始まりとされています。
日本は春夏秋冬あり、その季節それぞれで気温や湿度がことなるため、その季節に合わせた服が必要となります。
現代では学生や企業などの制服の衣替えが6月と10月に一斉に行われています。
和装の場合も初夏から夏にかけては単衣や薄物、秋から春にかけては袷などと季節に合わせて衣替えします。
独自の文化を発展させてきた日本
クイズは何問正解できましたか?海外とは文化や風習が違うことも多いかもしれませんが楽しんでいただけたでしょうか?日本は長い年月を経て、自然に寄り添い他の国や地域から入ってきたものを受け入れ独自の文化や風習を発展させてきました。
このクイズを通して日本の伝統的な文化や風習を知って興味を持っていただけると幸いです。
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