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和菓子の賞味期限の見分け方

2024年03月05日

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お土産として和菓子をいただくのは嬉しいのですが、包装に賞味期限が書かれていないことがよくあります。冷蔵庫に入れていても賞味期限が切れてしまうと味が劣化してしまうでしょう。ここでは和菓子の種類ごとの賞味期限や最適な保存法などについて一つ一つ確認していきます。和菓子の正しい知識を身に付けて、美味しく食しましょう。

和菓子とは

和菓子とは日本の伝統的なお菓子の総称です。四季との結び付きが強いという特徴を持っているので、味だけでなく季節感を表した視覚的な美しさも魅力です。この特徴によって世界各国に愛好者がいます。和菓子は弥生時代に食されていた果物や木の実が起源となっている言葉です。そのため和菓子という名前の中には、果物の果と種子の子という文字が入っています。平安時代には朝廷への献上物の1つとして、和菓子が選ばれていました。鎌倉時代には茶の湯に用いられたことにより一般化していきました。江戸時代には砂糖の輸入量が増加したことにより、和菓子の文化は庶民にまで広がっていきました。

和菓子と比べられることの多いものには、洋菓子があります。洋菓子と和菓子の違いを理解することで、より深く和菓子のことを知ることができるでしょう。洋菓子と和菓子は使われている材料が違います。和菓子が植物性のものをよく利用するのに対して、洋菓子は卵やバターといった動物性の材料をよく使います。材料の違いによって和菓子は全体的に低カロリーのものが多いのに対して、洋菓子は高脂質のものが多いのが特徴です。製造方法にも違いがあり、和菓子の場合手作業が中心の作り方ですが、洋菓子はミキサーやオーブンなどの道具を多くの工程で用います。

和菓子の種類

和菓子には3つの種類が存在します。その3つの種類とは生菓子・半生菓子・干菓子なのですが、その3つは含まれている水分量によって決まります。ここでは和菓子の3つの種類について、それぞれ解説していきます。

#生菓子

生菓子は水分量が30%以上の和菓子のことを指す言葉です。他の和菓子よりも水分量が多いという特徴を持っています。生菓子と定義されるものの中には、あんこや餅を使ったものが多いです。水分量が多いことを利用して、加熱調理をしているものもあります。生菓子に分類されるものは、餅・大福・まんじゅう・串団子・ゴマ団子・おはぎ・ねりきりなどが挙げられます。

#半生菓子

10から30%の水分を含む和菓子のことを半生菓子と呼びます。半生菓子にもあんこが使われているものが多いので、湿り気のある食べ心地になります。半生菓子に該当する和菓子には、もなか・栗きんとん・ゆべし・求肥(ぎゅうひ)・州浜団子(すはまだんご)・石衣(いしごろも)などがあります。半生菓子は干菓子よりも日持ちはしませんが、生菓子よりも賞味期限が長い点が特徴です。

#干菓子

干菓子は乾菓子ともいわれ、その水分量は10%以下と決められています。和菓子の水分量の中では特に水分量が低いもので、中には塩気のないものもあります。干菓子に分類されるものには、煎餅・金平糖・かりんとう・おこし・落雁(らくがん)などがあります。干菓子は主にもち米が原料です。もち米を洗ってから蒸し、道明寺粉にしてから更に砕いてみじん粉にします。この工程を繰り返し最終的に作られた寒梅粉が実際に干菓子の原料です。

和菓子の賞味期限と保存法

和菓子はその種類によって賞味期限が違ってきます。一般的には水分量が少ないほど日持ちがすると言えます。目安としては生菓子は1日から2日、半生菓子は3日から一週間程度、干菓子は1ヶ月から3ヶ月程度と覚えておくといいでしょう。羊羹は生菓子に分類されるのですが、賞味期限が長いことで知られています。その理由としては羊羹が特別糖度が高いことが挙げられます。一般的には糖度が高い食品は浸透圧の関係で水分が少なくなり、雑菌の繁殖が防げるのです。その結果羊羹は腐りづらくなります。注意しなければならないのは栗羊羹のように他の食材が含まれている場合です。他の食材が混入している場合は普段よりも水分が出て、食べれる期間が短くなってしまいます。

人に和菓子を送る場合は、どの程度日持ちするのかを知っておく必要があります。干菓子、半生菓子、生菓子の順番で賞味期限は短くなるので、生菓子は贈答品に選ばない方がいいかも知れません。また和菓子は季節によって賞味期限が変化するという特徴があります。湿度の高い夏には冬よりも賞味期限が短くなるのです。人から和菓子をいただいた場合は、冷蔵よりも冷凍保存したほうがいいでしょう。和菓子のほとんどは冷凍してもおいしさを保つことができます。冷凍した和菓子は常温の場所で2時間もしたら解凍可能です。解凍後は品質の劣化が早いので、なるべく早く食べてください。

まとめ

和菓子とは日本の伝統的な菓子全般のことを指します。和菓子には3種類があり、種類ごとに賞味期限が違うので注意が必要になります。和菓子は水分量によって分類されており、一般的に水分量の少ない干菓子のほうが水分量の多い生菓子よりも日持ちがいい傾向があります。和菓子にはその季節だけに作られるものや、季節を表現したものがあるので季節ごとに楽しむことができます。

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