みなとみらい、赤レンガ倉庫、馬車道、中華街、元町……神奈川県イコール横浜。私達の中にはそんなイメージが少なからず刷り込まれている。首都圏在住の人ならこのイメージにプラスして湘南、鎌倉、箱根周辺が思い当たるかもしれない。だが、神奈川の魅力、 特に名産品はメディア絶賛の表名産にとどまらず、知られざる裏名産も捨てがたい。そこで、タビノト。が選んだオリジナル名産ランキング。表・裏の枠組みを超えて名産エリアを勝手にランキング。地域別の名産品を魅力紹介としてみた。
【第5位】しらすもいいけど…ハムも鎌倉
鎌倉を歩けばしらす丼に当たるというのは大げさだが、しらすのメッカであることは間違いない。でも、昔から有名だったかな?というのが素直な疑問。落ち着いた街から近年では巨大観光地といった趣となった鎌倉には、定番の鳩サブレーや切山椒、鎌倉野菜を使った漬物、ピクルスと名産も多い。
その中からタビノト。が選んだのは創業明治33年の老舗鎌倉ハム『富岡商会』謹製の布巻きハム。横浜居留地依頼の伝統製法を受け継ぎ、長い時間を掛けて作られたその味は、まさに一流ホテル・レストランの味。これまでのハムの概念さえ変えるほどの美味しさだ。
【第4位】箱根散歩のお供に選びたい食べ歩き名産の数々
箱根名物の代名詞大涌谷の黒たまごは定番中の定番だが、これは記念碑的なもの。同じ卵系なら半熟卵のスコッチエッグカマボコ版「半熟ばくだん」がおすすめ。卵好きならついもう一個と後引く旨さだ。温泉町での食べ歩きといえば温泉まんじゅうもいいものだ。さすが箱根、各店それぞれに個性的な味が揃っている。
グルメにも満足の箱根でタビノト。が贔屓するのが、カマボコの老舗『かごせい』こと籠屋清次郎の名を関した揚げたて工房。いわし棒、てまりイカ、てまりエビなど各種あるが、一番人気は玉ねぎ棒。ただし売り切れになっていることも少なくないのでできれば事前に予約しておくのが望ましい。
【第3位】小田原といえばかまぼこ!その真髄をかまぼこの里で
小田原エリアを訪れるなら、ぜひ立ち寄ってみたいのが箱根登山鉄道「風祭駅」徒歩2分にある『かまぼこの里』だ。籠清と並ぶ老舗『鈴廣』が展開する同施設には、かまぼこ・ちくわづくり体験や工場見学、歴史や栄養などかまぼこのすべてが学べる『かまぼこ博物館』、かまぼこ、干物、揚げ物など地元名産がそろった『鈴なり市場』、小田原の海の幸・山の幸をそろえたバイキングレストランの『えれんなごっそ』などがある。イタリア語?と錯覚しそうなえれんなごっそは地元の言葉でいろいろなごちそうという意味。
またここでしか手に入らないグッズや各種イベントなどもあり、かまぼこのテーマパーク的な楽しさに満ちている。
【第2位】ここはやっぱり外せない。中華街で中華腸詰め
四川、北京、広東、台湾など本場の味を伝える料理を中国料理と呼ぶのに対し、日本で生まれた中国風の料理を中華料理と呼ぶというのが最近の概念のようだが、美味しければどっちだって構わないということで中華街。この街での食べ歩きと言えば肉まん。とくれば江戸清ではあるのだが、その肉まんに勝る美味がラプチョン(中国高級腸詰め)だ。世の中に多く出回っている安価な台湾香腸(腸詰め)とは一線を画す味は紹興酒はもちろんビールとの相性も抜群。軽く温めて白髪ねぎを添えて食べてみたい。通販でも真空パック入りのものを扱っているが店頭で購入したものはやはり一味違う。
【第1位】三浦半島三崎港でまぐろ!まぐろ!まぐろ!!!
三浦半島への観光といえば電車+食事+体験がセットになった京急の「みさきまぐろきっぷ」が有名だ。海軍カレー、松輪サバ、ネイビーバーガーなど名産品も数々あるが、なんといっても一番人気はまぐろ。中でも地元でしか食べられないまぐろラーメンは一食の価値あり。三崎港近くの『港楽亭』『宗よし』『牡丹』など数店舗で味わえるので、食べ比べてみるのも面白い。また、気になる名産といえばまぐろの加工品の数々。まぐろチャーシューやまぐろカツ・コロッケ、2019年新発売のまぐろフレッシュハム、そしてまぐろ入マドレーヌのマグレーヌとマグロ愛炸裂の三崎港近辺。実食・お土産ともに充実している。
そのなかで只今のイチオシは、今や通販でも大人気の「トロちまき」。ネギ油で味付けした天然メバチまぐろともち米は予想を遥かに超える好相性。取り寄せもできるが、やはり本場三崎朝市で市場の空気と一緒にいただくことをすすめたい。
知れば知るほど旨し神奈川。
海と山、そして海外の文化と多彩な背景を持つ神奈川の食。今回紹介したランキングはその魅力を語るほんの一部の断片でしかない。東京の隣県というアクセスを利用して、あなたもオンリーワンの美味しい神奈川探しに出かけてみてはどうだろう。
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