竹内まりやさんなんですってね。プラスティック・ラブなんだとさ。いきなりなんなんでしょうね。メローな世界だとか、都会のけだるさとか、贅沢なこといってたバブルなあの時代の歌なんだけどね。それがナゼかYouTubeなどを通じて世界中に広まり、カルトな人気を獲得しているそうですよ。そこら辺が発端となって現在、海外で日本のAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)やシティポップの再評価ブームで巻き起こり、それがまた日本へ。これ回帰現象っていうんですかね。鮭が生まれた川に戻ってくるみたいな?違うか。
でも、改めて聴いてみるとこの時代の曲ってなかなか悪くもないんですよね。
もちろんそれが今のJ-POPにも繋がっているんだろうけど、ちょっと気取った大人感?があるというか。日本が生み出したこのシティ・ポップというジャンルにもっと光が当たっても良いかもしれませんよ。
ところで竹内まりやさんってどんな人?
そうか、そこからくる、若い世代って怖いな。では竹内まりやさんのことから。「不思議なピーチパイ」の大ヒットでも知られる彼女の通称は「シンガーソング専業主婦」。
あれ?これってなんでしょうね。彼女自身もシンガーソングライターなわけですが、実は旦那様がその世界の超大物。今でもクリスマスシーズンになると話題になる“きっと君はこな〜い ひとりきりのクリスマス・イブ”で有名なあの名曲「クリスマス・イブ」を世に送り出した山下達郎さんなのです。当然のように名曲「Ride On Time」にも海外ファンは食いつき上々の大熱狂。また「Dance」は海外のDJからも人気の高い楽曲なんだとか。山下達郎さんすごいね!そんなわけでこのお二人、世界にシティ・ポップを再認識させた日本音楽界の超ビッグネームカップルですね。さて、竹内まりやさんですがシンガーソング専業主婦の名の通り、もちろん今でも現役のミュージシャン。2017年の10月には約4年ぶりとなるシングル「小さな願い/今を生きよう(Seize the Day)」をリリースしています。
シティポップの別名?旧名はニューミュージック
このシティポップなのですが、当時はそれ以前に流行ったフォークともまたロックとも一線を画す音楽ジャンルとしてニューミュージックと呼ばれていました。
それはさておき上司や親世代とカラオケに行く機会が多い人にはおなじみかもしれませんが、気取りとかっこよさ命のシティポップ界をリードしたミュージシャンの中でも、大御所的な存在と言えば、彼女抜きでは日本の音楽界を語れないほどの女帝(女帝で良いのか?)が松任谷由実さん。彼女についてはもう説明の必要はありませんね。現在シティ・ポップとして認識されている他のアーティストには、大滝詠一さん、佐野元春さん、はっぴいえんど、高中正義さん、大貫妙子さん、久保田利伸さん、細野晴臣さん、原田真二さん、南佳孝さん、矢野顕子さん、稲垣潤一さん、ブレッド&バター、中原めいこさん、来生たかおさん、尾崎亜美さんなどがいます。そうそう最近ジャズピアニストとして「Answer July」のグラミー賞コンシダレーションに入った大江千里さんも当時のシティ・ポップを牽引したひとりです。
変わったところといっては失礼ですが、俳優の寺尾聰さんも当時の人気シンガーソングライター。1981年にリリースされたアルバム「Reflections」に収録された曲は名曲揃いです。ちなみにここで豆知識。寺尾聰さんは2018年11月の秋の叙勲では旭日小綬章を受賞しています。
YouTubeなどでいつでも簡単に検索できるようになったことで、再評価されている日本が生んだ70〜80年代の音楽文化。機会があれば、じっくりと聴いてみてはいかがでしょう。現代のサウンドとはまた一味違う魅力を楽しんでみるのも懐かしくて新鮮な体験ではないでしょうか。
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