みなさんは、納豆はお好きですか?
スーパーの売り場にたくさんの種類が並べられ、冷蔵庫に常備してある方も少なくないかもしれませんね。
日本人の食卓には欠かせないものですが、一体いつ頃から食べられていたのでしょうか?
また、身体に良い食品として日本だけではなく、外国からも注目されている驚きのパワーをご紹介します。
いつから食べられるようになったのか?
納豆の発祥はいまだに謎で、弥生時代とも平安時代とも言われています。
現在のように商品化され、一般に広く食べられるようになったのは、江戸時代に入ってからのことです。醤油が安く手に入るようになったことが納豆人気に一役買ったのだそうです。広まり始めた当初は主に冬の食べ物でしたが、その人気ぶりに、江戸時代中期には年中食べられるようになりました。
この時代に完成した製法・食べ方が発展したものが、現在の製造方法や調理法に続いています。
毎日夜が明けると、商人が「なっと、なっと、なっとー」と元気よく町中を売り歩く姿があちこちで目にされ、当時の川柳にも謳われています。
江戸時代の庶民の朝ごはんは炊き立てのごはんとみそ汁、そして納豆でした。現在も続く朝ごはんの定番ですね。400年以上も同じメニューを食べ続けているとは、驚きではないでしょうか。このように、納豆は私たち日本人の食文化に欠かせない食品なのです。
アンチエイジングフード!
納豆に含まれる豊富な栄養分は私たちの身体、細胞を元気にし、美容(特に肌の健康)にも絶大な効果をもたらしてくれることがわかっています。
その成分は主に細胞の再生やデトックス、腸内環境の改善、女性ホルモンのバランスを保つことに優れています。
私たちの身体は全て細胞で構成されていますが、その細胞を再生し、活性化させることで新陳代謝を促します。新陳代謝がよくなることによって肌のターンオーバーが促進され、多くの人が悩まされるシミ・そばかす、くすみが改善されます。
また、デトックス効果により肌荒れ等のトラブルへも対処することができます。
発酵食品特有の腸内環境改善も大いに期待できます。腸内環境は肌の健康と密接に関わっており、この環境を整えることで、肌荒れとは無縁な若々しい肌を保つことができるのです。
最後に、納豆には女性ホルモンと似た働きをする成分が含まれています。これにより、ハリのある、みずみずしく美しい肌を作ることができるでしょう。
まさに、年齢問わず私たちの美に欠かせない食品なのです。
現代人こそ食べたい食品
美容に良いということは、健康に良いということ。納豆の健康パワーをご存知でしょうか?
免疫力アップ、抗菌作用等様々な効果が報告されていますが、特に注目したいのは、現代人に増えている生活習慣病の予防です。
突然起こる脳梗塞や心筋梗塞、これらは血管が詰まって引き起こされます。納豆に含まれる成分は血栓を溶かす効果があり、病気を防ぐ働きがあるのです。
また、血管を強くしなやかに保ち、コレステロール値を下げる働きは動脈硬化を予防します。血糖値の上昇を抑えることもわかっており、糖尿病に効くとされます。
骨を強くすることは意外と知られていないのではないでしょうか。骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、形成を促進することによって、骨粗鬆症を抑制することができます。
がんの予防にも効果的です。先に挙げた免疫力アップによるがん抑制、特に乳がんや前立腺がん、大腸がんを予防する働きがあることがわかっています。
毎日何気なく食べていた納豆、その歴史と素晴らしい効果を知ると、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。日本人の食生活に当たり前のように存在するものですが、長く愛されてきた多くの理由がありました。
ちょっと癖があるかもしれませんが、日本の伝統食として、またヘルシーフードとして、海を渡り、多くの人種の方々の毎日の食卓に並ぶような日が来ることが楽しみです。
この記事に関するキーワード
関連記事