これは文化の交流?それとも感性の衝突?異なる文化や価値観の出会いは思ってもみなかったケミストリーを生じることがあります。日本国内の報道やテレビの海外取材番組などを見ていると、日本の文化は広く海外に紹介され、多くの国々から好意的に見られているような錯覚に陥ることが少なくありませんが、実際はどうなんでしょう。日本人だっていきなり目の前にスウェーデンのシュールストレミングやイギリスのウナギのゼリー寄せを出されたら卒倒してしまいそうですよね。
印鑑
履歴書も婚姻届、契約書に、宅配便の受け取りと日本では大活躍の印鑑ですが、海外では随分と様子が違うようです。印鑑登録により公的な書類等の証明印として印鑑が使われているのは台湾と韓国だけ。印鑑の本家?らしき中国では証明というより、美術品的なあつかいなのだとか。
そんな印鑑を見た海外の人たちの反応は概ね好意的。
「押すだけ?カンタンでいいね」
「便利だけど盗まれたらどうするの、偽造だって心配だ」
「あ〜ぁこれいいよcoolだ、俺も欲しい」
「アルファベットでも彫ってくれるのかな?」
「これはサインなのか。クレジットカードにもこれでいいの?」
「欲しい、漢字でブライアンってどう書くの」
「自動で印鑑作る機械があるなんて日本はなんて国なんだ」
ただ動物愛護・環境保護への関心の高さからか象牙の印鑑にはブーイングの声も多かったようです。
たい焼き
エッ?ウソでしょ!という声も聞こえてきそうですが、意外や意外、外国人に人気のジャパニーズスイーツナンバー1は、あのたい焼き。アニメファンを中心に「日本へ行ったら絶対に食べてみたい」という声が上がっているそうです。
「信じられる?魚のカタチをしたスィーツなんだ。日本に行ったら絶対食べるよ」
「これはアニメで見るやつだな」
「中身はベジマイトに似てるけど、ぜんぜん違う!甘くて美味しいんだ」
「日本人は魚好きね。スィーツも魚なんだもの」
「amazonでたい焼き機買ってたい焼きパーティーだ」
なかなかの盛り上がりぶりですね。そういえば海外セレブではエアロスミスのスティーブン・タイラーがたい焼き好きで有名ですね。最近では浅草のたい焼き店に外国人たちが殺到しているとの噂も耳にしますが、そんなたい焼きLOVEな外国の人々に教えたあげたい天然物※の名店を何店かピックアップ!
浪花家総本店
麻布十番にあるたい焼きの元祖。ここを食べずにたい焼きは語れません。
住所:東京都港区麻布十番1-8-14 火曜定休 11:00〜19:00
http://www.azabujuban.or.jp/shop/food/219/
柳屋
大粒の小豆の食感もうれしい行列の絶えない下町の名店。
住所:東京都中央区日本橋人形町2-11-3 日曜・祝日定休 12:30〜18:00
わかば
1953年創業、ふっくらとした皮にアンコは甘さ控えめ。
住所:東京都新宿区若葉1-10小沢ビル 日曜定休 9:00〜19:00
http://www.246.ne.jp/~i-ozawa/
※たい焼きには一匹ずつ丁寧に焼く天然物(一丁焼き)と焼型で10匹ほどを一度に焼き上げる養殖物があります。
シャワートイレ
日本でこれに驚いたという外国人が多いのがシャワートイレ。あの最初の一撃は何も知らない人はもちろん、知識のある人にもインパクト大という感じのよう。でも、みんな使ううちに手放せなくなるようですよ。
「びっくりしたよ。でも気持ちいいんだよね」
「ウチの親がすごい声あげてたわ」
「どうしてこれがアメリカにないの。おかしいよ」
「まったく日本人は何を考えてるんだ。俺は好きだけどな」
「国に持って帰りたいけど、硬水だからメンテンナンスが心配」
お花見
春の訪れを楽しむ日本の習慣、お花見という文化を体験した海外の人たちはどんな感想を抱くのでしょう。そんな声を集めてみました。
「美しいですね、日本人の心ですね」
「桜もキレイだけど、お弁当っていうピクニックランチもうまいね」
「周り全部が花だらけなんて、なんて贅沢な景色なんだ」
「飲んだり食べたりばかりの人がいるけど、なぜ花を見ないんだ?」
「桜吹雪っていうの?すっごくきれい感動」
「この景色を見に日本にまたくるよ」
桜を始めて見たという人や自国の桜とはまったく違う光景に驚く人も。美しいものを愛する文化は世界共通のようですね。
まとめ
その他の声としてはチップの習慣が無いことへの驚きやマスクをしている人が多い、街の中が自動販売機だらけ、ラーメンが美味しい、着物を着ている人が少ない、ゴミが落ちていないなどの意見がありました。Seeing is believing=百聞は一見にしかず。海外の人にもいろいろな日本との出会いを楽しんでもらいたいものですね。
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