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焼き物の名産地といえば佐賀!日本一の陶磁器文化を見に行こう

2021年11月19日

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佐賀県は、古くから知られる陶磁器の名産地。有田・伊万里など日本磁器の発祥の地としても知られています。日本で陶磁器が作られるようになったのは17世紀ごろ。中国から伝わった絵付けの技術と、韓国からやってきた釜焼きの技術が最初に伝わったのが、今の佐賀県だとされています。佐賀県の焼物といえば有田焼伊万里焼唐津焼鍋島焼などがよく知られています。さきほど、陶磁器と書きましたが、陶器と磁器では製造方法が異なります。簡単にいうと陶土と呼ばれる粘土を使い1100℃〜1300℃で焼き上げたものが陶器。一方の磁器とは陶石(石を砕いたもの)を使い1300℃程度で焼き上げたものを指しています。その特徴は吸水性がほとんどなく硬いのが磁器、磁器に比べると柔らかく、吸水性の高いのが陶器です。簡単にいうと叩くと高く鋭い金属的な音がするのが磁器、くぐもった鈍い音がすれば陶器と考えていいでしょう。外見では軽く薄いのが磁器、厚手で重ければ陶器というのが一般的な見分け方です。
このような長い歴史を持ち、磁器である有田焼や伊万里焼、陶器の唐津焼を産する佐賀県は、日本を代表する焼物の名産地なのです。

伊万里焼と有田焼は同じもの?

伊万里焼・有田焼の産地は佐賀県有田町とその周辺地域。現在では有田焼・伊万里焼と区別して呼ばれていますが、江戸時代には共に伊万里焼と呼ばれていました。 その始まりは17世紀初期、朝鮮人陶工・初代金ヶ江三兵衛らが有田町泉山で磁器の原料となる陶石を発見したことに遡るとされています。別々の呼び名が付けられたのは明治期以降。その理由は意外なことに流通手段の違いによるものなのです。江戸時代の製品輸送は主に船による大量輸送。そこで積出港の名前から伊万里焼と呼ばれていたのです。明治に入り鉄道輸送が主な出荷経路となることで、伊万里地区から出荷されるものを伊万里焼、有田地区からの出荷物を有田焼と呼ぶようになったのです。基本的にこの両者、産地による違いはなく、原料や製法も同じものです。色やデザインなど自分のセンスや感性にあったものを選び楽しんでみるといいでしょう。外国人の間でも人気の高い伊万里焼・有田焼ですが、海外では主に「Imari」の名で流通しています。 佐賀には「鍋島焼」という高級磁器もありますが、これは鍋島藩直営の最高級ブランド。藩主の所蔵品や、江戸幕府への献上、諸大名への贈答を目的に作られた採算を度外視した特別な伊万里焼です。

唐津焼

陶器である唐津焼は、佐賀県と長崎県北部で作られる焼物の総称です。こちらの名称も伊万里焼同様、その出荷港が唐津の港だったことに由来します。大陸から伝わった当時の製法を守る唐津焼は日本の陶器の原点ともいえるもの。茶器として名高い唐津焼の特徴は素朴な中にも独特の渋みを残した茶人好みの味わい。侘び寂びの世界に通じる伝統の名産工芸品です。

佐賀県で楽しむ春の陶磁器散歩

4月初旬とゴールデン・ウィークには佐賀県各地で陶磁器のお祭りが開かれます。絶好の季節の中、佐賀県自慢の名産に出会う焼物散歩を楽しんでみてはいかがでしょう。

有田陶器市(4月29日~5月5日)

JR有田駅から上有田駅までの約4kmに、約500店舗のお店が立ち並びます。お買い得品を求めて、全国から100万人以上の焼物ファンが訪れるこの陶器市、グルメ、パレードなどのイベントも魅力です。

伊万里大川内山窯元市(4月5日〜7日)

秘窯の里、大川内山で行われる毎年恒例の「窯元市」です。販売価格は通常の2割から5割、訳あり品はさらにリーズナブル。このチャンスを狙って市内外からの多くの焼物ファンが訪れます。

唐津やきもん祭り(4月29日~5月5日)

唐津焼の展示即売や、唐津焼作家と唐津の料理店による「食と器」のコラボレーション企画など、唐津焼を楽しむさまざまな催しが行われます。4月29日は唐津神社で「春季例大祭」があり、豪華な曳山が勢揃いします。

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