文化・マナー・習慣

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屋台で飲みニケーション。このオヤジチックも日本の文化だからね

2023年11月05日

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最後に屋台暖簾をくぐったのはいつでしょうかね。そういえば屋台を目にすることさえ稀になったような気も。都内でもおでん屋さんとか、ラーメン屋さん、焼き芋屋さんとか、そうそう流しといって文字通り街の中を移動しながら商売しているお店もありましたね。洒落たデザインのテイクアウト専用のバンはあっても、あの木造にリヤカーのタイヤを取り付けたような姿はすっかり都会の光景の中で珍しいものになってしまいました。知らない人といつの間にか話が弾んだり、いいものでしたけどね。では、いま屋台が元気な街はどこでしょう。今回は今日本で屋台文化が一番元気な、福岡の屋台特集です。

屋台といえばこれはもう福岡です 博多です

屋台文化を頑固に温存する街。それが福岡博多です。2018年時点では、福岡市内の屋台件数は103軒。その多くが中洲天神長浜エリアに集まっています。ご当地の屋台の特徴は、ご存知博多ラーメンを筆頭に、定番のおでんから餃子や焼き鳥、もつ鍋、鉄板焼き、天ぷら、さらにはカクテル専門・洋食系となんでもあるよの豊富なバリエーション。だから屋台の飲み歩きなんて、他の街とは一味違う楽しみ方もできるのです。もうひとつの特徴は流しではなく固定屋台がほとんどということ。水道なども近隣のビルとの契約で衛生面の心配も無用。使い勝手がいいのです。ではそんな博多で人気のお店を何軒がピックアップしてみましょう。

こだわりの老舗 『那須乃大八』

天神の一等地にある『那須乃大八』は、市内の大名にも店舗を持つ25年も続く老舗屋台。看板メニューのラーメンはあっさりとんこつスープで地元ファンはもちろん博多ラーメン初チャレンジの人にも大好評。その他にも地鶏を使い炭火で焼いた焼き鳥、かつおだしのおでんとメニューにもこだわりが。VISAやJCBなど各種クレジットカード対応と旅行客にもうれしい限り。しかも最近は、楽天の決済サービス「楽天ペイ」も導入済みとか。大将の阿高正美さんは一見コワモテ。でも本当は優しい九州男児を絵に描いたようなお人柄。肋骨を煮込んだ豚骨スープが自慢のラーメンは1杯500円(学割400円!)、替え玉は100円です。

オーナーが女性だから女子1人でも安心 『須崎屋台かじしか』

屋台じゃないみたいなんですけどね〜屋台なんですよ。『かじしか』はビルの中に屋台を持ち込んだお店。そういえば東京三軒茶屋にもそんなお店ありましたよね。このかじしか、以前は中洲で営業していたのですが、新屋台条例とやらで2017年3月に一旦閉店。その後4月に屋台inビルとして復活したというわけなのです。以前は予約が必須でしたが、新店舗は屋台+カウンター・座敷席で少しはゆとりもできたみたい。でも人気店ですからね、できれば予約したほうがいいかな。おすすめはかじしか名物の串焼きメニュー。たっぷりの博多ネギを肉で巻いたネギ焼きに、トマト串・ぶどう串などフルーツをベーコンで巻いた変わり串とここでしかお目にかかれない美味しさが目白押し。ラーメンは450円とリーズナブル。新店では新鮮な玄界灘でとれたお刺身もいただけます。こちらも名物?の女性大将のお店は、女性はもちもん男性のファンも大勢で毎日が大盛況です。



博多にいったらやっぱりラーメンでしょう

博多といえばとんこつラーメン。という声に応えて地元で人気のラーメン店屋台編の紹介といきましょう。
まず一番手は昭和20年創業の『呑龍』。メニューはとんこつラーメン、簡単なおつまみ、お酒とシンプルイズベストを追求したこちらのラーメンはさっぱりなのにコクあり、旨味ありと奥深いスープが特徴。とんこつ大好き、とんこつビギナーどちらにもおすすめです。ラーメン700円、ワンタン700円。
博多で屋台、ラーメンといえば必ず取り上げられる全国レベルの人気店『小金ちゃん』を紹介しないわけにはいきません。長浜系の優しい味わいはお酒の締めにぜひおすすめ。博多の新名物焼きラーメン発祥のお店としても有名です。牛すじのどて焼き、本場の明太子を贅沢に1本使っためんたい玉子焼きも人気です。ラーメンは550円、焼きラーメン700円。
今回のラーメン紹介は2件でしたが、その他にも『ともちゃん』、『春吉ラーメン』、『おかもと』、『やまちゃん』、『喜柳』など名店は星の数ほど。屋台巡りの締めはぜひ本場の味を。でもどうして博多の屋台って名前の下に「ちゃん」のつくお店が多いんでしょうかね。

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