坂本龍馬を始め数多くの維新の英雄を生んだ高知県は見どころも美味しいものもいっぱい。もし、君が高知に行く機会があったならどこを見よう、何を食べよう、どれをお土産にしようと迷うことは間違いない。そこで親切なタビノト。では、高知の名産をピックアップ。ぜひ参考にしてもらいたい。
イチオシここだけ特産品編
土佐和紙製品
土佐和紙は1000年の歴史を持つ良質の和紙。繊維が太く丈夫なその紙質は文化財修復用紙としてボストン美術館所蔵の浮世絵や書籍など所蔵品の修復、イタリアのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロが描いた大壁画の修復、ルーブル美術館の所蔵品の修復など世界中で芸術品の命を救う紙として使われている。この土佐和紙から作られたペーパーグッズと出会えるのが清流仁淀川のほとりにある「いの町紙の博物館」だ。土佐和紙の歴史展示、紙漉き体験、和紙でできたアート作品、そしてお土産用の和紙製品の数々など、土佐和紙の魅力のすべてを体感することができる。
いの町紙の博物館
住所:高知県吾川郡いの町幸町110-1
電話:088-893-0886
http://kamihaku.com/
森とアートの贈り物
高知県は森林面積が県土の80%以上を占める日本一の森林県。木を知り尽くした地元の人々の知恵と技は高知発世界基準の木工製品という形で内外から高く評価されている。なかでも馬路(うまじ)村の魚梁瀬(やなせ)杉の間伐材を利用したうちわやお皿、バッグや座布団など、木が持つ優しさにしなやかな曲線美が調和する製品は大人気。馬路村の木工製品は馬路村ふるさとセンター「まかいちょって家」、木工芸品を製造する「エコアス馬路村」HPでのオンライン販売も行われている。また、エコアス馬路村では有料予約制での木製品製造工程の見学コースも用意されている。(詳細について下記HP参照)
まかいちょって家
住所:高知県安芸郡馬路村馬路382-1
電話:0887-44-2333
http://umajimura.jp
エコアス馬路村
電話:0887-44-2535
http://ecoasu.co.jp
高知の味すぐり おいしいもん編
本場土佐の鰹のたたき
高知県の味覚のキング・オブ・キングといえばやはり鰹のたたきだ。皮目をパリッと焼き薬味やタレを身にまぶして、手で叩き味をなじませることから「たたき」と呼ばれている。地元ではミョウガ、大葉の薬味をたっぷりと乗せ、チリ酢(土佐酢)をかけてスライスニンニクとともに楽しむのが一般的だ。お取り寄せなどもいいが、本場の味を知りたいならぜひ高知まで足を運ぶことをすすめたい。店選びにさほどこだわる必要はない。味にうるさい頑固な土佐っぽの通う店なら安心だ。高知まではさすがに遠いという人は、鰹はご近所で手に入れるとして高知県の伝統野菜『葉にんにく』にオリーブオイルやポン酢などを混ぜ合わせたカルパッチョソースを試してみてはどうだろう。最近地元でも話題のニューウェーブだ。
カルパッチョソース
株式会社アースエイド http://www.earth-aid.jp/
四万十川の川海老
日本最後の清流四万十川、仁淀川などで春から夏にかけて漁獲される川海老は雄のハサミが体長を超えるほど長いことから「手長エビ」とも呼ばれている。カルシウムやタンパク質も豊富で栄養も満点。その大きさとプリプリした食感、香ばしさは、ここでしか味わえない。カラっと素揚げして、素材本来の味を楽しむ時、日本の自然の素晴らしさを感じずにはいられない。
四万十川西部漁業協同組合による川海老の購入は下記サイトから
(販売期間5月〜12月)
http://www.umaitosa.com/?p=1231
果物の王様 土佐の文旦
初めて目にする人はその大きさに驚きの声を禁じ得ない。全国一の出荷量を誇る土佐の「文旦」は 高知を代表する果物。まろやかな旨さの秘密は、ハチミツの成分と同じ果糖の甘味によるものだ。また大きさによっても味に違いが出てくる。大玉はあっさり、小玉は味が濃く甘味や酸味を強く感じる傾向がある。好みに合わせて食べ比べてみるのも文旦の楽しみ方だ。また、ビタミンCやビタミンP、ミネラル、ギャバ、オーラプテン、カリウムなど栄養的にも優れている点も付け加えておこう。
まとめ
高知県の物産・名産の魅力はまだまだこんなものではない。和牛の土佐あか牛、鰹の酒盗、ハワイでマヒマヒと呼ばれるシイラ、秋に旬を迎える珍しいタケノコ「四方竹」、柚子、四万十海苔、同じく四万十川の鮎など数え上げればキリがない。機会があればまた紹介してみよう。
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