日本人とロシア人とアメリカ人の3夫婦がなぜかドイツで合流。ま、事情はいろいろとあるんですけどね。なぜかひとつ屋根の下で1週間。成田からフランクフルトまでは、日本航空の直行便で約12時間、でも高いです。そこでアブダビ経由のエティハド航空へ。20時間近くかかりましたが、さすが機内サービスや食事で評価の高いアラブ系航空会社大正解でした。エコノミーでも座席は広め、USB充電対応でフライト中のスマホも快適です。食事も味・量ともに満足。ただスィーツは甘すぎるかな。トランジットのアブダビ空港もなかなかに豪華。
鉄道カルチャーショック体験
いよいよフランクフルト到着です。空港の地下が鉄道の駅になっているのは日本と同じ。同じなんですが、なんと改札がありません。プラットホームにはきっぷとスナックの自動販売機があるばかり。ついでに言っておくとドアも自動では開きません。押しボタン式です。いきなりのカルチャーショックを乗り越えれば旅は快適。目的地である人口10万人程度の街、カイザースラウテルンに到着です。ここでも当然改札はありません。ドイツ人は日本人と同じように生真面目だから無賃乗車はないのかなと思っていたら、改札は新幹線と同じように車掌さんが回ってくるとのことです。この時きっぷを所持していなかったら所定の倍ともそれ以上とも言われる金額を請求されるとか。 さて、街なかですが日本の10万人程度の都市と比較すると驚くほどに活気のある駅前。石造りの立派な建物が立ち並び、石畳の道が広がる光景を見ているとここは日本でもアメリカでもなく、やはりヨーロッパなんだという感を覚えずにいられません。こんな小さな(失礼)街なのに路面電車が走っているというのも驚きです。ドイツ=車の国と思いがちですが、他の中小都市でもトラムと呼ばれる電車が市民の足として活躍しているのですからわからないものですね。この公共交通機関の充実ぶりはEUの各国でも同様のようです。
ドイツ見たまま、感じたまま 異文化体験って面白い
ドイツ人は日本人に好感を抱いている。そんな噂もありましたがどうやら勘違いのようです。どこへ行っても「チャイニーズ?」と聞かれるばかり。ただ私の会った人たちはみな親切で、人懐っこく、いい人たちばかり、ドイツ人イイじゃないですか。路上駐車は多くとも街並は美しく通りにもゴミなどは落ちていません。やはりドイツは几帳面。と思ってちょっと町外れまで足を伸ばしてみたら、道路脇にはおびただしい煙草の吸殻が! 一見謹厳実直なあの人たちにも意外な一面があるものですね。 来る前に聞いてはいたのですが、アラブ系(トルコ人?)の方を多く見かけました。移民の方々なのでしょうが、旅人の目には普通に馴染んでいるように見えました。(実際は軋轢などもあるのでしょうが‥) さてドイツ人ですが付き合ってみた印象としてはきれい好きな国民性は疑いありません。というより周囲の目が厳しいといったあたりが正直な感想。整然とした室内はもちろん、庭などもご近所の目が厳しいそうで手を抜くことはありません。言ってみれば自分やその目の届く範囲に限っては潔癖かつ几帳面で、周囲にもその徹底を求める意識が強いようです。料理などもキッチンを汚さないためにあまり手の込んだ料理は避けるほど。そのあたりがイタリアやフランスなどとは異なるところです。 以前、日本に滞在したことがあるという彼らに言わせると、日本のレストランの美味しさと種類の多さは異常なほどだそうです。どれもうまいし、ドイツにある味覚はほとんどある上に、見たことも聞いたこともない国の料理も多すぎて、選べないとのことです。実際にドイツのレストランで頂いた経験から言うと、この意見私も賛成です。ただ、食材としてのハム・ソーセージ、チーズなどはとてもおいしくてリーズナブル。検疫さえなければと悔しい思いをしたことも事実です。
それにしてもなぜあんなにチョコレートショップが多いんでしょう。ビールとソーセージの国というイメージとは裏腹にこの人たち甘いもの大好きです。民家余計なことですが、今回もう一方のロシア人ご夫妻。めちゃくちゃ陽気で、サービス精神も旺盛。ただウォッカの国の人だけあってお酒強すぎます。あの甘ったるいワインをチェイサーにウオッカをあおるのだけは勘弁していただきたい。
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