文化・マナー・習慣

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江戸っ子の粋 上方の才覚 粋や情けの日本を語る落語という文化

2019年03月13日

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落語、よござんすね。テレビでよく見るお笑いの芸人さんもいいけど、なぜでしょう落語家さんにはどこか意地とか、洒落っ気、といった日本的な人間らしさを感じてしまうのです。江戸・上方の区別なくね。これ落語が日本の文化だということを、私たちが意識せずとも気づいている証拠じゃないでしょうか。センスの芸だと思うのです。
アメリカでいえばスタンダップコメディが近いのかもしれませんが、時事ネタというより普遍的なおかしみを誘う芸といった趣がありますよね落語には。人間観察が行き届いているというかね。うんいいですよ落語。

ということで今回は落語のお話。まずは落語と外国人というミスマッチとも思えるお話から始めましょう。

今回は落語のお話

意外と多い外国人落語家 その第一号は明治時代に

現在、上方落語界では六代桂文枝六代桂文枝師匠のお弟子さんでカナダ出身の「桂三輝」(サンシャイン)さん。故桂枝雀師匠の薫陶を受け女性落語家として活躍するイギリス出身の「ダイアン吉日」(きちじつ)さん。江戸落語はというと三遊亭好楽師匠には、前座修行中のスウェーデン出身「三遊亭じゅうべえ」さん。と個性的な海外系の落語家さんが増えています。また、日本人でも立川志の輔師匠のお弟子さん「立川志の春」さんはアメリカアイビーリーグの名門イェール大学の出身。

落語もすっかりグローバルな文化となったようですが、そんなことで驚いちゃあいけません。今を去ること100年の昔、明治の東京にイギリス出身の外国人落語家がいたというのですから、これが驚きじゃなくていったいなんでしょう。
その名も初代快楽亭ブラックこと本名ヘンリー・ジェイムズ・ブラック。落語家、講釈師奇術師として寄席で大人気を博した彼は外国人タレントの先駆け。海外の小説を日本風にアレンジした小説や同じく海外の物語や歴史的な事件等をネタにした噺で大人気。青い目の外国人が達者なべらんめえ調で高座を努めるというのですから物見高い江戸っ子が押し寄せないわけがありません。その他にも催眠術の実演を行ったり、日本初のレコードの吹込みを行ったりと明治から大正にかけて大活躍をした人物なのです。この初代ブラック師の弟子快楽亭ホスコはフランス人女性と結婚しています。

そういえば、当時の大学教授、政府のお役人にはお雇いと呼ばれる欧米人が多かったようだし、明治の日本って私たちが想像している以上に国際的な社会環境だったんですね。

落語もすっかりグローバルな文化となったよう

日本っていいね 落語を聞きに寄席に行ってみよう

かつて落語は庶民の娯楽であるとともに、笑いのセンスを磨く都会人の教養(?)でもありました。情報が氾濫し、ストレスの中に日々を送る今だからこそ、粋で洒脱な日本文化の洒落っ気を楽しんでみるべきではないでしょうか。ということで、本日のまとめは落語をライブで楽しむための寄席のご案内です。

東京で落語の定席といえば上野なら「鈴本演芸場」、浅草は「浅草演芸ホール」、新宿へ飛んで「新宿末広亭」、池袋の「池袋演芸場池袋演芸場」の4つが挙げられます。その他にも国の施設である「国立演芸場」、また民間でも「お江戸上野広小路亭」、「お江戸日本橋亭」、「お江戸両国亭」、「新宿永谷ホール」があります。
東京以外では仙台に2018年オープンした「魅知国定席(みちのくじょうせき)花座」、横浜には「横浜にぎわい座」と「三吉演芸場」、名古屋には二代目快楽亭ブラック師匠でおなじみの「大須演芸場」などがあります。
上方落語の本場大阪には「天満天神繁昌亭」と「動楽亭」。
神戸には「神戸新開地・喜楽館」と落語メインの席だけをあげてもご覧の通り。

その他にも日本各地で独演会やホール落語など生の高座を楽しむことができます。各協会のHPなどでチェックしてみましょう。

一般社団法人落語協会

http://rakugo-kyokai.jp
 

公益社団法人落語芸術協会

https://www.geikyo.com
 

五代目圓楽一門会(両国寄席)

http://www.maroon.dti.ne.jp/tonraku/ryougokubanngumi.html
 

落語立川流

http://tatekawa.info
 

公益社団法人上方落語協会

https://kamigatarakugo.jp

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