狭いようで広い日本。地域によって方言が異なるように、習慣や行事、しきたりなどにも大きな違いがあります。たとえばお祭りもそんな違いがよく分かる行事の一つ。エッ!?これイッちゃうの危なそうと思う祭りとして、長野県の御柱や岸和田のだんじりなどが有名ですが、他にも驚くような祭りや風習は日本全土に。 今回は、そんな日本のお祭りや行事、しきたりなどの風習をいくつか紹介してみましょう。
キリスト渡来説という珍説があります。ゴルゴダの丘で十字架に架かったのは実は弟のイスキリでイエス・キリスト本人はなんと日本の青森県に渡り、この地で106歳の天寿を全うしたというのです。ちゃんとお墓もあります。本気なのかシャレなのかよくわからないところもありますが、6月の第1週に行われるこのキリスト祭り、もう50年以上も前から続けられているそうです。ただ取り仕切っているのが神主さんで、祝詞をあげたり、獅子舞が奉納されるというのですが、教義としてはどうなんでしょう。キリストの墓の他、近所にはピラミッドもあります。すごいな青森。
キリストの墓伝承館
青森県三戸郡新郷村大字戸来字野月33-1
TEL:0178-78-3741
http://www.vill.shingo.aomori.jp/sight/sight_main/kankou/sight-christ/
沖縄県宮古島パーントゥ・プナハ
宮古島の北部・島尻集落に伝わる伝統行事で国の重要無形民俗文化財にも指定されています。パーントゥと呼ばれる3匹(匹でいいのか!)の神様が集落を駆け回り、出会う人に泥を塗りたくるという秋田のナマハゲを連想させるお祭りです。泥を塗ることで悪霊退散・無病息災を祈願する結構な風習なのですが、パーントゥ大人だろうが子供だろうが観光客だろうが見境なく臭い泥を塗りたくります。見物希望の方は要覚悟でお願いします。 デザイン的にはパプアニューギニアあたりの全身泥で白く塗りたくった精霊「マッドマン」にも似ていますね。
島尻パーントゥ
開催時期:例年11月頃
http://www.miyakozima.net/gaiyo/gyouji.php
一升餅
一生食べ物に困らないようにとの願いを込めて、子どもの生後100日を祝うお食い初めという風習があります。これとは別に1歳の誕生日に行われるのが、この一升餅。地域によって「誕生餅」「一歳餅」「力餅」など呼び名こそ変わりますが、一生食べ物に困らないようにという願いは同じ。天候不順による飢饉や飢えの多かった昔は食べ物がいかに貴重なものだったかがわかるしきたりです。多分、乳児の死亡率が高かった時代、健康で1歳を迎えられたことを祝う意味もあったのでしょうね。地域によっては餅を赤ちゃんに背負わせて歩かせるというスタイルもあるようですが重さは約2キロ。1歳児にはいきなりの人生の重さかもしれませんね。
関東・関西パラレル文化 結納にも違いがある
関東式では本来、男性側と女性側の双方が相手側に結納品を贈ります。ですから「結納を交わす」という表現がでてくるわけです。では関西はというと一般的なケースでは男性から女性への一方通行、表現も「結納を納める」となるのです。因みに結納と納が被ってるよという指摘は忘れてくださいね。 また関東には男性側からの結納金に対して結納返しという習わしがありますが、関西では行われることが少ないようです。では関東出身と関西出身の人の婚約は…というとこれはお互いの家族を交えて相談するしかありませんね。
まとめ
南北に細長く伸びた国土に数千年の昔から土地土地の営みを紡いできた日本の文化。守り伝えるべき伝統行事や地域ならではのしきたり、祭りや風習など、地方創生の時代と言われて久しい今だから私たち自身がその価値を認め大切にすべきではないでしょうか。
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