日本の美人県ナンバー1をずっと昔から独走中の秋田県。食の方にも美人ならぬ逸品が揃っているようです。あきたこまちに稲庭うどん、きりたんぽに、はたはた、しょっつると思いつくままにあげてもすらすらと。今回はそんな食に美人県、秋田の名産を例によってタビノト勝手ランキングでご紹介します。
第1位 比内地鶏
比内地鶏は名古屋コーチン、薩摩地鶏と並び秋田が誇る日本三大美味地鶏のひとつ。美味ではあっても成長が遅く、繁殖率の低かった天然記念物の比内鶏とロード種の鶏をかけ合わせることで商品化が可能になりました。放し飼いでのびのびと育てられた肉質は、余分な脂肪分がなく、噛むほどにコクと香りが楽しめます。
第2位 いぶりがっこ
秋田の言葉で「いぶり」とはいぶすということ、また「がっこ」とは漬物を指す言葉です。「いぶりがっこ」はその名の通り大根の漬物を楢の木や桜の木で燻したもの。秋田の田舎の囲炉裏端を思わせる燻製特有の香りと大根漬けの旨味がひとつになったその味は沢庵とはまた違った美味しさです。
第3位 地酒
美味なる米と良質の水に恵まれた秋田は古くからの酒の国。県内には40近くもの蔵元があり、寒冷多雪の土地柄を生かした「寒仕込み」や「山内杜氏」で知られる伝統の技で美酒を送り出しています。新政酒造の「No.6」(ナンバーシックス)、両関酒造の「花邑」(はなむら)、秋田醸造の「ゆきの美人」、福禄寿酒造の「一白水成」そして秋田酒類製造の「高清水」など米どころにふさわしい名酒の数々です。
第4位 あきたこまち
「コシヒカリ」と「奥羽292号」の交配で生まれた「あきたこまち」は、香り・旨味・甘味・粘りのバランスに優れたお米です。東北から九州まで日本各地で生産されていますが、本場秋田県産は、食味ランキング最上位を示す特Aランクに幾度も選定された米の逸品。粘りと弾力性、もち肌のような美しい光沢が特徴の本場の美味しさです。
第5位 きりたんぽ
新米を炊いて粗くつぶし、秋田杉の串にまいて焼いた「きりたんぽ」はお米のおいしさが詰まった秋田県のふるさとの味。野菜やきのこと比内地鶏を煮込み、きりたんぽを入れて味わうお鍋は秋田県人ならずとも思わず笑顔がほころぶ幸せの味です。
第6位 西明寺栗(さいみょうじくり)
全国的にはさほど知られていませんが「西明寺栗」は秋田県仙北市西木の西明寺地区特産の大粒の栗。その大きさは他の大粒の栗の3倍近い1個60グラムほどの巨大サイズ。江戸時代初期、佐竹候が丹波、美濃養老地方から種子を取り寄せ栽培を奨励したのが始まりです。現在では生産者も少なく地元でも貴重な幻の栗といわれています。
第7位 あきた蕗茶
「あきた蕗茶」は、高さ2mにも達する秋田特産の蕗を主原料とした無農薬、無添加のお茶です。 カルシウムの吸収を助けるカロチンなど蕗にはヘルシーな成分がたっぷり。蕗の香りと苦味が生み出す豊かな風味を特徴です。
第8位 秋田ぷりん
カワイイ牛乳瓶に入ったぷりん(プリンじゃなくて)です。味はもちろん牛乳の美味しさいっぱいでさらっとなめらか。口に入れるとミルクとバニラビーンズの香りが優しく広がります。
第9位 金萬
「金萬」はほんのり上品な甘さと豊かな風味で60年も愛されている秋田の銘菓。一見すると今川焼き風ですが、一口食べるだけでも玉子入り白あんの上品な味が口いっぱいに広がります。ふっくらていねいに焼き上げた蜂蜜と玉子をぜいたくに使ったカステラ状の皮がまた絶品です。
第10位 ぎばさ
聞き慣れない名前ですが「ぎばさ」は秋田で伝統的に食べられてきたホンダワラ科の海藻。驚くのは納豆や山芋も顔負けの強力な粘り。粘るものカラダにいい説のとおり、食物繊維の豊富なフコイダン、鉄分、ミネラルもたっぷり。スルッと美味しいのどごしと美味しさはご飯との相性も抜群です。
まとめ
いかがでした?タビノト。が選んだ秋田名産取り合わせ。とんぶりがないじゃないか、じゅんさいを取り上げるべきだろう、稲庭うどんがないよね。というご指摘もあるでしょうが、だってほら秋田には紹介したいものがたくさんありすぎて…。紹介しきれなかった名産はまた別の機会に。
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