日本の文化を紹介するには、方言や名産品・行事など色々な切り口があります。しかしこれらから日本人の私生活を想像するのは少し難しいところがあるかもしれませんね。もう少し掘り下げて日本の文化を知りたいという人へ向けて、今回は「教育」という切り口から日本の文化を紹介してみようと思います。
教育は国によって特徴が大きく異なるため、日本と自身の国を比較しながら読んでみると新しい発見があるかもしれません!
日本の義務教育において知っておきたいこと
日本には9年間の義務教育が存在します。9年間は2つの段階に分けることができ、はじめは6歳から始まる小学校、つぎに12歳から始まる中学校です。小学校は6年間、中学校では3年間で卒業となります。 義務教育中は、社会で生活するのに必要な知識や人間関係を学ぶことがメインとなります。この間に出来た友達は、卒業後大人になっても繋がることも珍しくはないためとても貴重な時間です。
ここで義務教育が始まる6歳以前はなにをしているのか?という疑問を持つ方がいるかもしれませんね。実は義務教育以前から社会を学ぶ場が用意されています。それが、幼稚園です。
幼稚園はいつから?何をするところなの?
幼稚園は園によって方針が異なるため若干内容が変わるかもしれませんが、基本的には文字や数・絵などの基礎学力や集団生活を過ごしていくうえでのルールを学ぶ場所です。
管轄が文部科学省となることからも、教育がメインであることがわかります。
学力向上に力を入れているところ、自然の中でのびのびと楽しく過ごすことに重きを置いているところなど、園によって多少の差はあります。
私も幼稚園出身ですが、みんなで絵を書いたり絵本を読んだり、人とのコミュニケーションの取り方を実践しながら学んでいたと感じています。
幼稚園は原則として3歳から入園することができます。開始時間は園によって多少の前後がありますが、教育に関わる時間は4時間と定められています。
14時ごろの降園が多いですが、放課後預かりをしている幼稚園もあります。
利用するためには、放課後の時間帯に働いていることが条件である場合も多く、働く親のためのシステムといえますね。
しかし放課後預かりは、朝早い時間は預かってもらえない、夕方も18時ころまで、と制約も多く、より時間に柔軟な保育園を検討するワーママさんも多いようです。
保育園はいつから?何をするところなの?
保育園は厚生労働省の管轄となり、保育をメインとしています。早いところでは生後2か月から預けることができます。
「認可保育園」と「無認可保育園」があり、違いは”国から認可をもらっているか”ということです。認可保育園は施設の広さや保育士の人数などが国によって決められています。
では無認可保育園が悪いかというとそういうわけではありません。施設が狭い場合は近くの公園で外の活動をしたり、保育士が既定の人数以下でも事故が起こらないよう工夫したりしている園もあり、基準に当てはまらなくても十分な保育をしてもらえます。
日中の保育をしているところがほとんどですが、ナイトワークの方のために、24時間対応をしている保育園もあります。
保育園は教育機関ではないため、学習の時間というものはありませんが、季節ごとのイベントを行ったり、お友達と関わることで学ぶことも多いです。
近年は「認定こども園」という施設も生まれました。簡単に言えば幼稚園と保育園、両方のいいとこどり、といったところです。決められた教育に関わる時間を確保しつつ、ほかの時間は保育をしてもらうことができます。
年齢も0歳から入園可能です。
しかし保育が必要かどうか、また就労状況によって保育料が変わってくるので、事前に確認しておくほうがよいでしょう。
いかがでしたでしょうか?幼稚園では、義務教育前から集団社会に馴染めるように、遊びながら訓練をしているのですね。
人気の幼稚園は募集が殺到して抽選になるなど、入園するにも一苦労な一面もあるのです。幼稚園によって教育方針が変わってくるので、気になる方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
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