どうしてでしょうね、チープだったりちょっと怪しげだったり。縁日って子供の頃はもちろん、大人になっても不思議な魅力があります。 焼きとうもろこしや焼きそばの匂い、アメリカンドッグにベビーカステラ、りんご飴、最近ではケバブとか。着色料や添加物も多そうだけどそれがまた美味しそうに見えたり。ゲーム系の屋台だってつい足を止めたくなります。そんな縁日定番の遊びといえば金魚やスーパーボールなどの掬いものやヨーヨー釣りに、射的、輪投げ、千本引き。スマートボールやうなぎ釣りなんてのもありますよね。縁日やお祭りのあの高揚感、そこにはいつもの町や神社、お寺が少しだけ非日常的な空間に変わるあのワクワクやドキドキがあるのです。
縁日ゲームのビッグ2といえば金魚すくいと射的でしょう
金魚すくい
金魚をすくうときに使う紙を貼った輪っかは業界用語でポイと呼ばれています。一見どれも同じように見えるこのポイですが4号〜7号までのランクがあり、数字が大きくなるほど紙が薄くなっています。「あ〜ぁまた破れちゃった」と嘆きたくなるのはあなたが不器用だからでなく、号数の大きなポイのせいかもです。ということは金魚すくい必勝法は5号以下のポイを使っているお店で勝負すること。ポイの箱には大きな字で号数が書いてあるのでチェックを忘れないように。金魚すくいのメジャー大会として有名なのが金魚の産地、奈良県大和郡山市で毎年夏に行われる全国大会金魚すくい選手権大会です。1人1枚のポイで3分間あたり何匹の金魚をすくえるかを競うこの大会、過去のの参加人数は約1,600人、優勝者の記録は小学生57匹、一般67匹となっています。腕に自信アリという方はエントリーしてみては?
射的
縁日の射的といえばコルクの玉を鉄砲の先に詰めて景品を狙うあれですが、その原型は平安時代に遡ります。楽しんでいたのは当時のセレブであるお公家さん。彼らの間で流行った楊弓という座って行う弓術だったといいますから意外に由緒正しき遊びなんですね。江戸時代に入るとこれが庶民の間に広まり、「的矢(まとや)」や「矢場(やば)」と呼ばれるゲーセンやパチンコ的なゲームへと変わっていきました。あたった点数によって賞金があったりなど、いってみれば一種の博打だったんですね。これまた縁日で見かける輪投げも射的同様ルーツはこのあたり。ちなみに露天商を指すテキヤという言葉も「的矢」から来ているそうです。
東京縁日カレンダー
お祭りは年に1回、場合によっては数年に1回のペースですが、縁日はサイクルがぐっと短く、10日に一度なんて短期ローテーションのものも少なくありません。いえむしろ3の日や5の日が縁日というのが正しいスケジュールかも。ってことでは都内おすすめの縁日をいくつか紹介してみましょう。
深川不動尊&富岡八幡宮
毎月1日、15日、28日は深川のお不動様と八幡様へGO。「成田山深川不動堂」の参道から「富岡八幡宮」までの間に、朝10時から夜の8時ごろまで約350以上もの屋台が並びます。お出かけは東京メトロ東西線・都営大江戸線門前仲町駅でどうぞ。江戸の風情を楽しんじゃいましょう。
目黒不動尊 瀧泉寺
こちらの縁日は毎月28日。ここでのおすすめは、上で紹介したあれ!あれがあるんですよ「射的」。縁日の王道?を体験したいという人はもう行ってみるしかないでしょう。アクセスはJR山手線目黒駅から徒歩20分、東急目黒線不動前駅から徒歩12分ほどとちょっと離れていますが、目黒界隈見どころ豊富ですから大丈夫。
巣鴨地蔵 高岩寺
都内メジャー級のシニアスポット、巣鴨地蔵通りの縁日は毎月4の日、4日、14日、24日です。「おばあちゃんの原宿」で有名ですが、この縁日意外と若い世代に好評だったり。シニアパワーに負けず、クラシカルな縁日気分を楽しんでしまいましょう。縁日遠征はJR山手線巣鴨駅、都電荒川線庚申塚駅、都営三田線巣鴨駅が便利です。
西新井大師
お大師様の縁日は毎月21日の朝9時スタート。うれしいことにフリーマーケットも同時開催です。ここでの隠れた人気、いえいえ大人気アイテムといえば「縁結び&厄除けリング」。恋にお悩みの方はぜひお大師様の愛のサポートにすがってみては、思いがけぬ出会いがあるかもしれませんよ。アクセスは東武大師線大師前駅、日暮里・舎人ライナー 西新井大師西駅が便利です。
まとめ
ご紹介した以外にも虎ノ門の金毘羅様(毎月10日)、日本橋の水天宮(毎月28日)、毎月20日、21日には川崎のお大師様、ちょっと足を伸ばして25日には調布の布多天神社と首都圏の縁日はまだまだいっぱい。この古くから伝わる日本人の遊び場をもっともっと体験してみましょう。
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